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成果を出している人に共通する、「なぜ」を問う「ノウ ホワイ」思考法

学び

過去から学び、未来を変える

ビジネス 勉強

 ノウホワイは、原因と結果を理解することと言い換えても良いでしょう。

 ググって出てくるノウハウは結果です。「こうやったら売れた」「この方法で痩せた」「このやり方でモテた」といった誰かの結果であり、成果を出すためには、その結果に至った原因を突き止めることが重要です。

 営業を例にすると、今月1件の受注が取れたという「結果」は、先月お客さんを30件回ったという「原因」とつながっています。この関係性を理解することで、来月2件受注したいのなら、今月は60件回ればいいという方法が見えてきます。

 このように考える思考法を「タイムリバーサル(時間逆算)」として、私は多くの経営者に提唱しています。決して難しいことではありません。過去は今につながっていますし、今は過去の取り組みの結果です。また、今は未来につながっていますし、今の取り組みが未来の結果を変えます。そう意識することによって、成果が出やすい方法を過去から探すことができ、今の行動を変えて未来で成果を出すこともできるようになるのです。

世界的にも日本はリーダーが不足

タイムリバーサル

※タイムリバーサル図

 未来を作るという点で、ノウホワイはリーダーシップにも通じています。

 リーダーは、明確な根拠と自信を持って「こうする」「こっちへ進む」と意思決定することが求められます。ところが、小さな組織でも国家レベルでも、そのような意思決定をできる人は少なく、世界的にも日本はリーダーが不足していると言われます。

 その理由の1つが、ノウホワイの視点なくノウハウばかりに目を向けてしまうためです。さまざまな事例の過去を振り返り、どんな原因がどんな結果につながっているか理解することが重要なのですが、その視点が欠けているため、自分の判断に根拠と自信が持てなくなってしまうのです。

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