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大手企業で副業をするメリットは?副業で月30万稼ぐ女性に聞く

コラム

【レースクイーンライター・みさぽんの副業×○○ vol.5】

 2016年のロート製薬を皮切りに、大手企業が続々と副業を解禁しています。6月3日にはみずほフィナンシャルグループが人事制度を改定し、従業員の副業・兼業を容認。他社での経験を生かし、新しいビジネスを創出できる人材を育成することが目的としているそう。

 とある大手IT企業で正社員として働きながらも、自社の副業解禁を機に、2社のスタートアップ企業で副業を開始した平沢こずえさん(33歳)。「両親への恩返しのために大手で働いている」と話す、彼女が副業をはじめるようになった経緯を聞きました。

厳格な両親のもと安定志向で就活

――平沢さんは、新卒から今の会社に在籍してらっしゃるんですよね。

平沢こずえ(以下、平沢):はい。新卒から10年以上、大手IT企業でWEBデザイナーとして働いています」

――誰もが知る有名企業で働かれていますが、この会社を選んだ理由はなんですか?

平沢:すごく消極的な理由なのですが、安定志向で選びました。有名な企業で働いて親を安心させたかったんです。というのも、うちはすごく厳しい家庭で。学生時代に遊び呆けた記憶はなく、厳格な両親の下で真面目に勉学に打ち込みました。

 その結果、自分で言うのもおこがましいのですが、どこに出しても恥ずかしくないくらい完璧な履歴書ができたんです。こんな立派な履歴書を作り上げてくれた両親に恩返しがしたくて、今の会社へ入社することにしました。就職活動のときも、業種関係なく、大企業だけを受けましたね。

同期を横目に「自分はサポーター気質」だと実感

平沢こずえ

平沢こずえさん

――私は大きい会社で勤めた経験がないのですが……実際に働いてみていかがでしたか?

平沢:大手企業に入りたい! という気持ちだけで決めたので、入社後に、昇格したいとか、将来起業したいとかいう貪欲な感情が湧かなかったんですよね。やりたいことはなんとなくあったけど、「この会社でWEBデザイナーとしてこうありたい」という明確なビジョンは今も昔もあまりなくて。

――同僚にはギラギラしている方がたくさんいそうですが。

平沢:そうですね。上昇志向がある人は、他の企業に比べて多い気がします。本当にやりたいことのある人は、自分の会社を作ったりしますしね。同期もかなり減って、半分くらいになりました。

 ただ私は、どうしてもギラギラいけないんですよね。完全にサポーター気質なんです。誰かの仕事を手伝いたい。だから、社内で出世するより、副業することを選びました。

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