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「上司とウマが合わない」と悩む人が心に留めておきたい“上司の捉え方”

学び

 こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今回は、仕事で成長したいあなたに「上司の正しい捉え方」について説明していきます。

ビジネスマン

※画像はイメージです(以下、同じ)

 仕事の楽しさややりがい、成長度合いを決める大きなファクターのひとつが「上司」です。相性のいい上司とだったら、楽しくどんどん成長できますが、逆に相性が悪いと毎日が地獄のようになります。

上司は「指示をくれる人」ではない

 ぼくも、仕事がうまくいかなかったときは、なかなか上司とコミュニケーションがうまく取れず、毎日とてもつらかった覚えがあります。

 しかし、あるとき心から尊敬できて、かつ自分のことを認めてくれ、いろいろなチャンスをくれる上司と働くようになりました。そのときから一気に仕事の楽しさを理解することができ、主体的に仕事を回せるようになったのです。

 先日、ぼくが運営するオンラインコミュニティ内のイベントで、ITコンサルティング会社であるケンブリッジ・テクノロジーズ・パートナーズ株式会社の白川克さんと対談をしました。

 そのなかで、「上司のことをどういう存在と捉えるのがいいのだろうか」という話題になりました。白川さんがおっしゃっていたのは、「上司は“指示をくれる人”じゃなくて“クオリティ・ゲートキーパー”と捉えるべきだよね」ということでした。

 ゲートキーパーとは「門番」のこと。クオリティ・ゲートキーパーとは仕事の質を適切に保つ門番のような人、ということです。

 この感覚を「そんなの当り前じゃないか」と思えたあなたは素晴らしいです。ただ、多くの人は「え、どういうこと?」となってしまうのではないでしょうか。

上司を“指示をくれる人”と捉えてみる

指差すビジネスマン

 新入社員のうちは、仕事のことは何もわかりません。電話の掛け方、メールの書き方、お客様との話し方、自社ソリューションの理解など、すべて上司から指示を受けて少しずつ学んでいきます。そのときの刷り込みが強く、多くの人は「上司 = 指示をくれる人」と思い込んでしまうのです。

 しかし、上司が指示をくれるのは、あくまでも最初の立ち上がり時期だけだと捉えるべきです。上司の立場になって考えてほしいのですが、ある程度経験を積んで仕事の内容もわかっているはずなのに、

「次は何をすればいいでしょうか」
「指示をいただいていないので特に何もしていません」

 と言われてしまったら、「おいおい、それぐらい自分で考えてくれよ……」となってしまいますよね。仕事でなかなか突き抜けることができない人は、新入社員時代の「教えてもらう」「指示をもらう」という習性が抜けきっておらず、このようなマインドセットになってしまっているのです。

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