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「大丈夫です」って英語で正しく言える?覚えておくと便利な表現

コラム

お釣りをチップで渡すときも

 レストランやバーで17ドルの支払いの際、20ドル札を渡すと3ドルのお釣りが返されます。しかしその3ドル分をチップとして渡すとき、お釣りは不要になります。そんな時には20ドルを渡しながらYou are all set.と言います。

「あなたはそのままで大丈夫」という意味ですから、つまりは「お釣りを返してくれる必要はありません」の意味。We are all set.と言うこともあります。「あなたと私の関係はこのままで大丈夫」とは、「貸し借りがない」という意味ですね。

 海外旅行に行く機内で、「何か飲みますか?」と聞かれたり、「コーヒーはもう一杯いかがですか?」と聞かれたとき、フライトアテンダントにNo, thank you. だけではなく、No, thank you. I am all set.と言えればスマートですね。

 I am fine.やI am good.でも通じますが、I am all set.と言うと、自然な響きになります。カジュアルな表現ではありますが、下品な表現ではありませんから、失礼になることもないでしょう。

「位置について、用意、ドン」

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 食べ物や飲み物だけではなく、I am all set.は前述の通り「すべて問題ないです」=「大丈夫です」という意味でも使えます。会議の終わりに議論し忘れたことがないか確認するには、Are we all set? と言います。

 どこかに出かける前に準備が整ったかを聞くときにも、Are you all set? もしくは食事の準備をしている時に「何か手伝おうか?」と聞くときにIs there anything I can help you with? でもいいですが、Are you all set? もOK。

 こう考えると、非常に応用の効く、便利な表現です。

 ちなみにSetという言葉は、運動会の「位置について、用意、ドン」でも使われます。英語ではReady, Set, Go。「位置について」がReady。「用意」がSet。「ドン」がGoです。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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