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【副業体験談】土日に趣味のランニングで高報酬!人に公言していないワケとは?

コラム
お金に向かって走る人

Photo : Shutterstock.com

多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? 副業経験者の体験談を紹介しよう。

大学時代は駅伝選手

取材にしぶしぶ応じてくれた中村さん(仮名・28歳)の趣味は体づくり。毎晩仕事から帰った後、近所の河原でランニングをしているという。そんな中村さんは、半年前にある副業に出合ったそうだ。

といっても、正月のテレビで中継されるようなレースには一度も出場したことはないが、小さい頃から長距離走に長けていた中村さんは、会社に入ってからも日々トレーニングに励んでいた。

「一応、会社でもランニングの同好会みたいなサークルはあるのですが、趣味の時間まで先輩たちに気を使いながら過ごすのはあまり好きではないので、僕はもっぱら一人で走ることが好きですね」

本業のホワイト企業は給与が低い

中村さんが勤める会社は、上場企業で一定のネームバリューもあるのだが、いかんせん給与が低いとのこと。

「本当は、僕だってジムに通いたかったんです。花粉症の時期なんかは特にそう思いましたね。でも、この手取りでは到底、無理なんですよ。一応貯金もしていますし、さらに、現在住んでいるアパートの家賃も高いんです」

ネットでたまたま見つけた副業

そんな日々を過ごす中、ある日、中村さんは興味深い募集をネットで見つけた。それは“ランニングするだけで報酬ゲット!”というフレーズだった。

「最初は目を疑いましたよ。だって、走ってお金がもらえるなんて。善は急げということで、すぐに申し込みフォームから応募しました。この時点では、まだ詳細は知らなかったのですが……」

週末に、中村さんは募集元の会社に足を運んだ。そこは、立派なビルで、早速担当者から説明を受けた。

「この会社は、アスリート向け商品開発を手掛ける企業で、今回の募集は『スポーツと発汗』がテーマらしく、被験者を募ってさまざまな条件での発汗作用や、その内容を調査する仕事らしいんです」

驚きの報酬は月4回で6万円

担当者から、さらに詳細な説明を受けた中村さん。その内容は、おおむね次の通りだという。

・契約期間は半年(更新あり)
・実施は毎週日曜の12:00
・ランニングコースは都内3カ所から選択
・走行距離は概ね10km(コースにより変化あり)
・事前に送付されたウェアを着用する
・完走後に専用袋にウェアを収納し当日着払いで送付
・報酬は月4回実施で6万円
・副業許可証(またはそれに準ずる書面)の提示
・支払いは全てPayPay経由
・その他契約条項あり

「これが概要なのですが、趣味のランニングで毎月6万円もらえるなんて、本当にサイコーなんですよ。ただ、定員があるため、あまり広く募集していないようなので、僕も特に周囲には言っていません」

条件が追加されて報酬も20%アップ

充実した副業を手に入れた中村さんは、早くも最初の契約期間が満了し、次のステージに向けて更新したとのこと。

「基本的な走り方やコースは変わらないのですが、更新後の条件には、走行前に指定された飲料や軽い食事が指定されるようになりました。たとえば、ミネラルウォーターを800cc飲んでからとか、トマトを2つ食べてからなどのような感じです」

セカンドステージでは、報酬が20%アップしたという中村さん。今では、メンバーの中でも古株になりつつあり、企業からも期待されているそうだ。

[文/digiart(デジアート)]

digiart(デジアート)の書き物担当者です。音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなどの心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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