プロ入り直後に白血病の診断…病魔と闘うJリーガーに聞く「波乱万丈な半生」
闘病生活を支えてくれたのは…
──当時、支えになっていたものはありますか?
早川:家族や看護師さんなど、周りの方の支えは大きかったです。あとは「もう1度サッカー選手として戻りたい」という気持ちがモチベーションになっていました。入院中、たくさんサッカーのことを考えていたのですが、どう考えても「またサッカーをやりたい」と思えたので、どんなに苦しくても前に進めたのかなと。
──人によっては、サッカーについて考えること自体、辛くなりそうですが、早川選手は闘病中もサッカーに向き合い続けていたんですね。
早川:1日1日が過ぎ去ることを目指していたからこそ、内省していたというのはありますね。ただ、そういう考え方に関しては、病気になったからではなく、幼少期からサッカーをやっていたからこそなのかなと思っています。
何度も心が折れかけた
──どういうことでしょう?
早川:小さい頃からサッカー選手になるという夢に向かっていく中で、先のことを描くだけではなく、目の前のことに向き合い続けることが必要だと知っていたんです。気持ちが下に沈んでしまったときは、少し先のことを想像して前向きになれるよう心がけたりして。普段の生活の中で意識していた考えを、病気に置き換えて過ごしていました。
──2017年7月に退院し、現在はプロサッカー選手として活躍中の早川選手。退院直後は歩くことすら大変だったとのことですが、2018年8月にはトップチームの練習に合流されました。そのときのことを教えてください。
早川:正直、トップチームに合流するまでも、合流してからも何度も心が折れかけていましたし、今、同じことをやれと言われたら難しいかもしれないなと思います。