転職した「10年後に後悔する職場」の特徴。汎用性あるスキルが身に付かないのは
いまだに捺印した紙の請求書を使用していたら…
いまだにパスワード付きzipファイルを使用していたり、捺印した紙の請求書を送っていたりすると、よほど特別な専門性がない限り、コミュニケーションコストの高い相手だと思われ、敬遠されてしまいます。
これは職場単位のみならず、個人単位でも同様です。あなたがどんなに専門性の高いスキルを持っていたとしても、コミュニケーションの汎用性が低ければ、取引先がコストを余分に負担しなければならなくなります。これではせっかくの専門性の価値も低くなり、仮に転職しようとしても、その分、買い叩かれてしまう恐れがあります。
だからこそ、越境を通じて、新しいコミュニケーション手法やツールにも触れておく。これはあなたの専門性の価値をより高める方法でもあります。
共通業務・間接業務のやり方を知っているか
次に共通業務・間接業務のやり方です。社内の決裁、会議の開催・調整、経費申請、勤怠管理など、共通・間接業務は、どの職場にもたくさんあります。
今では、このような業務の多くが汎用的なクラウドサービスで対処できるようになっており、「情報システム部がやってくれるから、気にしなくていい」と楽観視している人もいるかもしれません。しかし、実際問題として「汎用性の高いツールを使えるか?」という点は、決して馬鹿にはできません。
かつて私は、外資系企業を対象に転職活動をした経験があります。その時、面接官にドイツの大手ソフトウェア企業であるSAPのツールを使えるかどうか問われたことがあります。ツールの使用経験の有無が採用の足切り条件になっている外資系企業もあるそうです。