会社で決める「個人の目標」トホホな実態。その場しのぎで設定、意識してない
あなたが勤める会社では社員個人の目標設定をしていますか？ 目標管理はしっかりできていると感じているでしょうか。
※画像はイメージです（以下、同じ）
株式会社HRBrainは、各企業で「考課面談」（社員の能力や勤務態度に対する評価を行うための面談）が行われる9～10月を前に、全国の人事評価を受ける立場の会社員男女600名を対象に、「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」を実施しました。
社員個人に目標を設定する企業は半数にとどまる
Q．あなたの会社では、四半期・半年、あるいは一年ごとに個人の目標を設定していますか（単一選択）
提供：「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」（株式会社HRBrain）
提供：「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」（株式会社HRBrain）
この結果から、半数近くの49.2%の人が、会社によって個人の目標を設定されていることがわかりました。
さらに会社の規模別に見てみると、従業員数が少ない会社であればあるほど、個人の目標設定をしていない傾向にあり、従業員が25人未満の会社では12.1%しか目標設定をしていないことがわかりました。
規模の小さい会社は、個人の目標設定なしでも意思統一がはかれるのか、あるいは人事制度がそこまで整備されてないのかもしれませんね。
上司しだいで個人目標が変わって困る
上記の質問で「個人の目標設定をしている」と回答した会社員に、個人目標の管理方法について質問しています。
Q．あなたの会社では、個人目標を何に記載・入力し、どのように管理していますか（単一選択）
提供：「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」（株式会社HRBrain）
もっとも多い回答は目標管理シートに「エクセルなどのドキュメントを使用している」という人で、52.9％。次に「メモや紙に記している」（20.0％）と続き、いまだにアナログな手法で目標管理を行っている人もいることがわかりました。
Q．これまでに部署異動や新しい上司が就任した等の引き継ぎのタイミングで、上司によって求められる指標、フィードバック等が異なっていたため、やりづらい、困惑したことはありますか（単一選択）
提供：「目標管理の実態と従業員の本音に関する意識調査」（株式会社HRBrain）
個人の目標を設定していると回答した295人に上記のような質問をしたところ、「よくある」（26.1%）、「たまにある」（53.9%）という結果に。実に80%の人が、上司によって求める指標が違うことで困惑したりやりづらさを感じたことがあるようです。
人によって評価軸が異なることが、これらの弊害を起こしていると推察されます。