スマホのやり過ぎが原因。気持ちの余裕がなくなる「3毒トリオ」の正体
Amazonで買い物癖がある人は仕事ができない?
「散漫癖」は選択肢や情報が多いと、注意が散漫になって結局、大切なことが何かわからなくなってしまうことを指します。先ほどの「依存症」で挙げたスマホはもとより、世の中にはあふれるほど、情報や選択肢があります。
読みかけの本がたくさんあるのに、「あれもいいね、これもいいね」とAmazonでポチっと新しい本を買ってしまう。会議に出て発言内容をメモしていると、すべてが重要そうに見えてきて、大事なポイントがわからなくなってしまう。
あるいは、今日は優先順位の高い仕事から手をつけようと決意したのに、ToDoリストを見た瞬間、リスト上では優先度が低い項目も視界に入って、「あれもこれも頑張ろう」と思って、未消化のまま中途半端なまま一日が過ぎてしまう。
情報過多により人は混乱する
転職先の条件を考える際や買い物時も同様で、情報や選択肢が多いと、注意が散漫になってどれが大事かわからなくなってしまうのです。
オランダ・ラドバウド大学の心理学者、ダイクスターハウス氏の実験では、“情報過多により人は混乱する”ことが実証されています。多くの情報をインプットすることで、細かい情報に意識がいき、小さな要因が大きな問題に見えてしまうそうです。
情報が多いほど、人は合理的な判断ができなくなるという実験結果は、散漫癖によって頭の中のよはくがなくなっていくことを裏付けているようです。