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スマホのやり過ぎが原因。気持ちの余裕がなくなる「3毒トリオ」の正体

学び

頑張りや努力は何のためにする?

努力

 3毒トリオの最後は、「強迫観念」です。これは、「~しなければならない」「~すべきだ」と考えることです。真面目で努力家の人ほど、無意識のうちに湧き出てくるようです。

「ねばべき症候群」とも呼ばれているそうです。もちろん、頑張ることや努力はとても素晴らしいもの。でも、その頑張りや努力は何のためにするのでしょうか?

 頭によはくがなくなってきたら、冷静になって思考を整理する必要があります。もしかしたら、その努力は「目標」と関係がないかもしれません。そもそもの目標が曖昧なことに気づく可能性もあります。

「考え事の8割はネガティブ」の衝撃

 そんな時に、「本当にその“べき”でいいのか」「他の選択肢はないのか」と自問自答してみる。“べき”で考えて自分が取り組んでいることが目標達成に直結しない点や、直結していても“べき”にとらわれて、気負いが生まれていることに気づくかもしれません。

 2005年アメリカ国立科学財団は「人は1日に6万回考えごとをし、そのうち8割はネガティブなこと」と発表しました。ただでさえ、無意識のうちにネガティブな考えごとをしているのに、強迫観念が上乗せされたら、ネガティブで頭がいっぱいいっぱいになってしまいます。これでは、こころの余裕はまったくなくなりますよね。

 どんなに忙しくても、この3毒トリオを意識して、とらわれないようにすれば、心のよはくだけはなくさなくなるはず。そうすれば、ムダな時間は減り、本来、自分が集中したいことにまっすぐに向き合えるでしょう。

<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>

コンサルタント。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。著書に『本当に大切なことに集中するための頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)など多数
HP:鈴木進介公式サイト

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方

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思考の整理家である著者が考案した、「いっぱいいっぱい」の状態から、無理なく自分らしさを取り戻し、行動を軽くすることができるようになる一冊

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