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維新問題は「もらい事故」。“地上波ゼロ”になった水道橋博士に聞く、今の仕事と生活

暮らし

「芸人をやるならバイトをやるな」

水道橋博士

――今、先輩後輩とか苦手な若者が多いですが、芸人の世界では先輩後輩関係をどう教えていますか?

水道橋博士:ボクの運転手をしながら、ゴキブリ養殖の会社をやっている社長芸人ジョニー小野というのがいるんだけど、この人は面白いし、ネタで噛まないし、絶対に売れると思ったんだけど、全然ボクの言うことを聞かない。

 ボクの現場についてきて、自分のキャラをアピールしていけば、テレビの1周目はまわせると思う。株式会社TAP(旧オフィス北野)の長谷川かいま、あとは「ドルフィンソング」の三木(ふとし)とかバイトをやめて24時間ついてくれば、売れるまでの道のりを短縮できるのに。って何時も思う。

 ボクはたけしさんに「芸人をやるならバイトをやるな」と言われたから、職業的に芸人になって以降はバイトをしたことがない。バイトをやるくらいなら先輩やスポンサーでもいいから見つけてへばり付けと。芸人としての器量でヨイショきたらお金ももらえる。たけし軍団はそっち方面の人が多いのよ。

 六本木でお金も使わず、最後までついていく。でもボクはそのやり方は好きではなかったから、スポンサーを作ったりしなかった。逆に言えば、忖度しない。スポンサーがいないから。毎日肉体労働をやったりするのはあまり意味がないと思っている。ま、そこでも人間観察をネタに活かすとからなら多少の意味があるかもだけど。芸人だったら先輩とか師匠につくというのは、総じて言えば、近道なの。

直接体験したほうがおもしろい

水道橋博士

――今それをやったほうが珍しがられるかもと。

水道橋博士:そう。あと、話を聞くと、TAPの若手は暇な時間をゲームをして過ごしてるみたいだけど、ボクはゲームをやらない。昔は「ファミスタ」にハマっていて、いかに面白いゲームかという話をしていたら、たけしさんに「お前、本当に野球をやったほうがおもしろいぞ」と言われて。それ以来、ボクはゲームができなくなっちゃったの。擬似なことをやるより、直接体験したほうがおもしろいぞってね。なっちゃうの。

――最近、ご自身の売り込みとかはしていますか?

水道橋博士:最近は売り込んでないですね。芸能より、社会運動が忙しくて。日本維新の会の松井一郎(代表)に訴えられそうなので。基本は散歩とかしてのんびり暮らすのが好きだから、いまの社会運動はやりたくてやってはないんだよね。

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