日本エレキテル連合、“誰も傷つけない笑いに傷つく”生きづらさと「唯一無二のネタ」に迫る
不慣れなキャラ付けで失敗
――でも、以前同居していたときは、橋本さんが中野さんの身の回りのお世話をしていて、上手くできないと怒られていたんですよね?
橋本:それはちょっと……。言ってしまえば、キャラ付けというか(笑)。あのときは、前も後ろも右も左も斜めも何も分からなくて、自分たちの知識の中でお笑いの真似事をした結果、キャラ付けが面白いと思ったんです。でも、私ができないキャラで中野さんがそれをイジることにしたら、イジメみたいな感じで捉えられてしまって……。
中野:多少のコンビ格差はあるんですけど、過度にやっちゃいましたね。本当は自由なのにお笑いのルールがあると思って、しっかりした方とダメな方みたいなキャラ付けをして失敗しましたね。
――本当は仲良かったんですか?
中野・橋本:めちゃくちゃ仲良いです(笑)。
橋本:「中野さんって怖いんでしょ?」っていまだに言われるんですけど、今さら「実は仲良いんですよ!」とも言えないし。ただ、今はもう変なキャラ付けはしてないです。
――同居を解消したのも不仲が原因ではなかったんですね。
中野:それは多分、嫌だったんだと思います。
橋本:そんなことない!(笑)
毎日会うほど、仲が良いです
中野:だって1日でいなくなったんですよ。余裕が出てきたからそろそろ別々に暮らそうかって話をしていただけなのに、ある日もぬけの殻になっていて。本当にすぐに出て行ったんです。
橋本:だって引越し業者の人を手伝いましたもん。そりゃ早いわ。
中野:でも結局、近所だから毎日会ってるよね。
橋本:友達が他にいないので(笑)。
中野:異常かもしれませんね。仲が悪いことに憧れるくらい仲が良いです。同じモノを見すぎてるから、トークができないのかな?
橋本:エピソードトークのときって、相方が知らないことを話してリアクションを取りたいのに全部知ってるもんね。
中野:友達というか、もう家族みたいな感じですね。