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30代で年収500万超は少数!男女が結婚で求めがちな“非現実的な理想”3つ

暮らし

理想2:価値観が合う人と出会えるという想像

「価値観が合う人と出会いたい」という気持ち、とてもよくわかります。もし仮に価値観が一致していたら、そしてそれが永久的なものならば、どれだけ楽なでしょうか。実際、「価値観の一致するお相手と結婚したい」という相談は、私たちにも多く寄せられます

 しかし、血の繋がりもなければ、育った環境も異なる2人の価値観が一致することなど、ほとんどありません。たまたま一部の価値観が一致しているように感じることはあるかもしれませんが(特に、好きな相手とは価値観が一致していると思いがち)、たとえ結婚する前に近しい価値観だったとしても、結婚後の長い期間においては、当然ながら変化しますよね。

 だからこそ、価値観の一致なんていう「点と点」を結ぶような難しいことを考え続けるよりも、相手の良い部分にスポットライトを当てて興味をもっていき、対話を重ね、お互いの価値観を相互理解し、似ている点は喜び、異なる点も相互に理解し、相互に納得できるまで対話を重ねていくことを習慣化することのほうが大切です

 結婚生活は長期戦ですから、「点」よりも「線」で捉えることがポイントですね。

休日の過ごし方、育児で対立した夫婦

育児

【Aさん(男性・20代後半)×Eさん(女性・20代後半)】

 ここで、考え方や感覚などの価値観が合わなかったお二人の実例をあげてみます。

「休日はインドア派」というAさん(男性)と「休日はアウトドア派」というEさん(女性)。出会ったときから趣味や休日の過ごし方が異なるお二人でしたが、相手の気持ちを尊重しつつ、交際を深める中でお互い趣味や過ごし方に興味を持ち、相互理解・相互納得の上で結婚に至りました。

 実は、結婚に至るまでも「子供は欲しい」「子供は欲しくない」という意見が分かれ、絶対に子供が欲しいと思っていたEさんは「結婚するならやっぱり同じく子供がほしいという気持ちの人がいいのかな」「同じ価値観じゃないと将来的に厳しいのかな、後悔するのかな」というような葛藤を抱えていました

 なかなかセンシティブな内容ですが、お互いにとって何が一番大切なのか対話を重ねたそうです。現在は子供がいてもいなくてもどちらでもよく、なによりも二人で一緒に居れることに心からに幸せを実感できていると仰っていました。「点」で捉えた時の「価値観の一致」が大して重要ではないということが伝われば幸いです。

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