1年半で92万フォロワーに。元会社員3人組が「人気TikToker」になれた秘訣
なぜTikTokで発信することにしたのか
発信の場をTikTokに決めた背景にも、実はしっかりとした作戦がありました。
「当時のTikTokはあまり熟成されておらず、そこにチャンスを感じました。どんどんユーザーが増えていて、プラットフォーム内にあるコンテンツの数よりも、それを見たい人の数が上回っている。その状態はYouTubeやInstagramにはない魅力だったので、狙ってみようと思ったんです」(ケビンさん)
こうしたブルーオーシャン戦略も功を奏し、Kevin’s English Roomはインフルエンサー街道をすさまじい速度で駆け上がっていきます。特にウケたのが、日本とアメリカの文化の意外な共通点に注目した動画。
たとえば、日本人のお母さんは電話をするときに“よそ行き”の裏声になることが多いですが、実はアメリカでもそうだとか。こちらの動画では、そんな日米の電話事情をコミカルに実演しています。
斬新なアイデアの源泉は「感覚のズレ」
このような斬新なアイデアは生まれるヒントは、アメリカ育ちのケビンさんと日本育ちのかけさん、やまさんの対話に潜んでいると言います。
「基本的には、ケビンと話しているときに感覚のズレが見つかって、それを種に膨らませていくことが多いです。ただ、いま挙がったお母さんの電話ネタに関しては逆のパターン。ケビンも『それ、アメリカでもある!』って盛り上がったんですよ。必ずしも感覚のズレが必要なわけじゃなくて、違っていても面白いし、同じでも面白いんです」(かけさん)
また、ネイティブ英語の発音や使い方について解説した動画も、Kevin’s English Roomの主力コンテンツのひとつ。その際にネタ出しのキーマンになっているのが、かけさんです。
「ケビンとやまちゃんは2人とも英語を話せるので、僕は“日本で普通の教育を受けた目線”でネタを考えています。たとえば『Can I〜』と『May I〜』のネイティブ的な感覚の違いとか。日本人なら1回くらい『どう違うんだろう?』と思ったことはあるけど、明確な答えはあまり知られていませんよね」(かけさん)