「ジャケット」と「スーツの上着」、着分け方をまちがえない鉄則
ジャケットにはTシャツ、スニーカー
カジュアルだけど「ちゃんとした感」があるジャケットスタイル。Tシャツやスニーカーとのコーディネートは定番です。ビジネスでもノーネクタイのジャケットスタイルが増えていますが、カジュアル過ぎず、上手く気崩したいと思う人も多いのではないでしょうか。
ジャケットの着回しの自由度が高いのはスーツとジャケットの仕立て方の違いでお伝えした通り、副資材が省かれていることです。副資材が省かれていることで着崩しもしやすくなり、カジュアルアイテム相性も良くなります。
例えば、最近、よく目にするようになったスーツでリュックを背負った自転車通勤スタイルには、ストレッチ、防シワなどの機能素材ジャケットを取り入れたビジカジスタイルがぴったりです。シワになりにくいジャケットは長時間の移動になる出張の際にも嬉しい1着です。ビジネスシーンだけではなくプライベートや旅行にもジャケットが1着あると活躍の場が広がるはずです。
そして、スーツ以上に「季節感」を楽しむことができるのもジャケット仕立てのメリットです。夏には麻、シルク素材やメッシュ織りやカットソー、冬にはツィード、コーデュロイや起毛素材などシワやドレープ感、ボリュームやザックリ感などの豊富な質感を楽しむことができます。例えば真っ白なカッチリスーツを着ることに抵抗がある方は多いかもしれませんが、同じ白でも素材を麻やコットンあるいはコーデュロイ素材で芯地を省いて仕立てるだけで力を抜いたオシャレな印象になります。
バリエーションがあるからこそ、ジャケットの着こなしに重要なのは「引き算」です。存在感がるジャケットであれば、インナーやボトムのカラーやデザインはシンプルにするなど、全体のバランスを考えて計算してコーディネートすることをおすすめします。
年齢とともに着こなし方が変わる
ジャケットは年齢とともに着こなし方が変わります。Tシャツやスニーカーと合わせる20代、30代になると「大人カジュアル」でカラーや生地で個性を出す人も。60代以上は、首回りが痩せてくるため、ハイネックや巻物などの小物を上手く活用している人も見かけます。
スーツの着こなしは年齢で大きな差はありませんが、ジャケットの着こなしは年齢によっての違いがあります。20代のうちからスーツとジャケットの着こなしを身に付けて「スーツやジャケットの似合う大人」を目指しましょう。
<TEXT/「アステッドコーキン」ブランドマネージャー 伊東貴典>