小島よしおが語る、コロナで示した存在感「13年前の自分に伝えたい」
資格取得を機に農林水産省からの仕事も
2011年頃から子供たちに向けたライブを継続に行うようになった小島さんは、「ジュニア野菜ソムリエ」の資格を取得。野菜やお米をテーマにした楽曲を制作し、定期的に自身のチャンネルで披露している。
「WAGEで一緒に活動していた手賀沼ジュン(お笑い芸人・ミュージシャン)などと、打ち合わせしながら決めています。例えば、お釈迦様と関係があるレンコンは、『お経みたいな曲にしようかな?』とか、僕の鼻歌をきちんとした曲に仕上げてもらっています(笑)。幼稚園でピーマンの歌を披露したら、みんながピーマンのことを好きになってくれて本当に嬉しかったです」
2020年3月からは、農林水産省の「FANバサダー」にも就任し、国産の農林水産物の良さを発信する活動にも参加している。
「最近は『ちゃぐりん』(JAの子供向け雑誌)の企画で、農家の収穫体験や、農業に関連する歌も作らせてもらっています。今後も農業に関する活動を続けたいですね。例えば、畑でライブをしたりとか(笑)」
教える立場になって知った感覚もある
人気YouTubeチャンネルの「おっぱっぴー小学校」も、新型コロナウイルスの影響により、ライブ活動が難しくなったことを受けて始められた。
「一緒に仕事をしている作家さんに、『小学生向けの授業動画をやらないか?』と、お声をかけていただいたことがきっかけでした。小学校5年生くらいから勉強につまずく子が増えてくる傾向があり、『小5の壁』と呼ばれているそうです。そのなかでも、一番苦手にしている人が多い、算数の授業から始めることになりました」
多くの学生が苦手意識を持っているという算数や数学。文系学生だった小島さんにとっても、その想いはとても身近なものであった。
「計算は得意でしたが、文章問題などのような頭を使う問題は苦手でした。高校時代には、(数学の授業が少ない文系を選択し)めちゃめちゃ逃げていましたしね(笑)。実際に算数を教える立場になった今、初めて算数を腹の底から理解できた感覚があります。苦手な部分があるからこそ、(授業をするには)良い部分もあるのかなと思います」