「自由な発想でやりたい」という人ほどアイディアが枯渇する理由
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“アイディアが浮かばない”と悩む人こそフレームワークを活用しよう」です。
先日、友人と久しぶりに2人でご飯を食べました。彼は今、起業を目指していますが、以前はどんな状況でも常に数字を出し続けるスーパー営業マンでした。そのときの目の輝きは変わっておらず、起業してもガンガン前に進んでいくのだろうな、と感じました。彼は営業一辺倒ではなく、既存市場の歪みやそれが発生している原因を明確にとらえ、それを大胆に改革しようとしていました。
ぼくは営業力に関しては彼をサポートできることはありませんが、既存市場の分析や対象顧客のセグメント化、顧客が持っているニーズの深堀やそれをベースにした打ち手考案であれば知見はあるので、2時間ほど話を聞きつついろいろと提案しました。
アイディアが湧き出る「アタマの状態」とは?
彼に投げかけた質問は、下記のようなものです。
・このビジネスはどんなお客様を対象としているのだろう?
・そのお客様はこのサービスをなぜ必要としているのだろう?
・既存のプレイヤーがこの領域に手を付けてこなかったのはなぜだろう?
・すでに似ているビジネスを実施している企業があるが、そことはどう違うのだろうか?
・このサービスがうまく立ち上がったとして、リソースがある大企業やメガベンチャーが模倣してくる可能性はあるだろうか?
・お客さまがこのサービスを購入するときの導線はどうなっているのだろうか?
・購入時の不満や不便さを解消するためにどのような手だてを用意しているのだろうか?
・どうやって認知を広めていくのだろうか? なるべくお金をかけずに業界やユーザーの中でどんどん広まる好循環を作ることはできるだろうか?
・既存サービスと比べたときにどのように「お得感」を出していくのだろうか?
・各打ち手は、ビジネスモデルの要素のどこにインパクトがあるのだろうか? それは具体的にどの程度だろうか?また、どうやったらそのインパクトがあることを他の人に納得してもらえるだろうか?