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たった1つの質問で「こいつ、頭イイ!」と思わせる方法

学び

アタマを鍛えるためのシンプルな方法

クエスチョンマーク

 そのやり方として、ぼくがおすすめしたいのは「クローズドクエスチョン習慣をつけること」です。「クローズドクエスチョン = 相手がYes/Noで答えられる質問」のことです。対義語は「オープンクエスチョン = Yes/No出は答えられない質問」ですね。下記に例を挙げます。

① オープンクエスチョンの例
明日のミーティング、何時に設定すればいいでしょうか?

② クローズドクエスチョンの例
明日のミーティング、14時に設定しようと考えていますが、問題ないでしょうか?

 なんでクローズドクエスチョン習慣をつけることが、アタマを鍛えることになるのでしょうか? それは、「クローズドクエスチョンをすることにより、思考の総量が増えるから」です。上記の2つの質問を例にとって考えてみましょう。

実際に質問をしてみると差が明らかに

① オープンクエスチョンのアタマの中
明日ミーティングを開催してほしいって言われたな。何時にするかわからないから、聞いてみよう。

② クローズドクエスチョンのアタマの中
まずはGoogleカレンダーで参加予定の人のスケジュールを見てみよう。14時〜14時半と、16時半〜17時であれば空いてそうだな。上司(部長)は17時から取締役への報告ミーティングが入ってるから、直前には入れてほしくないだろうな。とすると、14時開始を提案するほうがベターかな。

 こんな感じです。こうしてみると明らかですが、クローズドクエスチョンだと考えることが多くなるんですよね。これだけだとあまり違いはないかもしれないですが、毎回の質問でこれを実践するかどうかは、すぐに大きな違いとなって現れます。

 また、クローズドクエスチョンをする人のほうが、相手の思考時間を奪わないため、「コミュニケーションコストが低い人」と思われる副次効果もあります。「アタマを鍛えたい!」と強く思っている人は、ぜひクローズドクエスチョン習慣をつけてみてくださいね。周りからの評価もどんどん上がっていくと思います。

連載・現役コンサルタントのシンプル仕事術

<TEXT/元戦略コンサルタント Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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