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自分にとって「満ち足りたキャリア」とは何か?仕事がうまくいく秘訣

学び

 こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「自分のキャリアを題材に“論点設定”をしてみよう」です。

考える男性

※画像はイメージです。(以下同じ)

「論点」という言葉は、ビジネスパーソンの間で最近どんどん市民権を得ているような気がします。もともとはコンサルタントが主に使っていた言葉ですが、最近はコンサルタントに限らず幅広いビジネスパーソンが使っていますね。

 しかし、そもそもビジネス界隈でいう“論点”とは何でしょうか?

シンプルな表現だけど実践は難しい

 ぼくが尊敬する上司は「論点 = 解くべき重要な問い」と言っていました。この表現はシンプルでわかりやすく、ぼくもこの定義で使っています。世の中にはさまざまな事象や問題が転がっていますが、それらを片っ端から分析し、解決しようとしたら時間がいくらあっても足りません。

 また、1つ解いた! と思ったら、それがきっかけとなって新たな問題がさらに3つ出てくる、みたいなこともままあります。

 だからこそ「今解くべきもっとも重要な問いは何か?」と考える = 論点を設定することが重要になってきます。有限の時間やお金を使って、状況を可能な限り改善するためには、論点を設定し、周りのメンバーと共有していく必要があるのです。

 論点設定は非常に重要ですが、実践はなかなか難しいものです。自分が見えているレベルで論点設定しようとしても、上の人たちとレベル感が全然合わず、黙殺されることも多々あります。また、実際の企業変革の場面では「企業としてこうあるべき」という理想をベースに論点を設定しても、組織が動くことはほとんどありません。

 上層部の人たちも人間ですから、彼らの性格や野心を考える必要もありますし、さらには投資家や銀行からの目線も考える必要があります。これらを考慮に入れたうえで、キレ味の鋭い論点を立てて企業を変えていくことは想像以上に難しいです。

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