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コロナで投資を始める人が増加中。証券各社の強みを比較した

コラム

楽天証券、SBI証券のユーザー像

 ネット証券大手2社のユーザー像を属性から確認してみましょう。楽天、SBIいずれも男性が多いながら、楽天は3割強が女性。とくに2020年3月は期間中唯一女性ユーザーが300万人を超えました。SBIは8割近くが男性ですが、3月はやはり女性ユーザーが増えています。

 一般に女性は男性より投資に消極的といわれますが、ECブランドをコアに経済圏を築く楽天の強みが女性にもアピールできているということでしょうか。

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図表:楽天証券・SBI証券のユーザー数(スマートフォン及びPCでアプリとサイトいずれかを使ったユーザー数。男女別)

 年代だと30-40代がユーザー増を牽引。これに比べると控えめながら、20代ユーザーもじわりと増えています。50代以上は楽天・SBIとも40代以下の層ほど大きな変化がありません。

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図表:一般に女性は投資意欲が控えめ(MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要 -男女・年代による金融リテラシーと投資行動の特徴【若年層編】-」より)

年齢ごとに比較してみると

 他方、インターネット証券の残高がある取引口座数でみると、60歳以上が全体の4割以上を占め、30歳未満は4.4%にすぎません。これに比べると楽天とSBIは20代が約17%、30代が約24%に上り、逆に60歳以上は20代と同じ17%前後です。楽天・SBIとも、比較的若い層の取り込みに成功しているといえるでしょう。

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図表:楽天証券・SBI証券のユーザー数(スマートフォン及びPCでアプリとサイトいずれかを使ったユーザー数。年代別)

 おサイフ事情との関係を個人年収からみてみると、楽天、SBIともボリュームゾーンは300-500万円未満の平均よりやや裕福な層(2019年度の平均賃金は男女計307.7万円<年齢43.1歳、勤続12.4年>)で、期間中の伸びも顕著です。さらに個人年収300万円未満のユーザーが着実に増加していて、投資や運用がお金持ちだけのものではなくなりつつあるといえそう。これもポイント投資(もしかしたら給付金も)の恩恵といえるかもしれません。

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図表:インターネット取引口座数(日本証券業協会「インターネット取引に関する調査結果(2019年9月末)について」より)

 個人年収700万円以上の比較的裕福なユーザーもじわっと増加傾向ではありますが、500万円未満の層ほど大きな動きではありませんでした。

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図表:楽天証券・SBI証券のユーザー数(スマートフォン及びPCでアプリとサイトいずれかを使ったユーザー数。個人年収別)

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