クレジットカードは何枚持つのが正解?4枚と2枚の大きな違い
銀行カードローンとリボ払いには注意
同じように利用してはダメなのは、「銀行系列のカードローン」です。銀行がやっているカードローンだからといって安心してはいけません。カードローンは、金利が高く、新たにお金を生まない「悪い借金」です。
その上、14%前後という高金利です。こんな金利で借金することは「自殺行為」です。クレジットカードの「リボ払い」(リボルビング払い)も「悪い借金」です。その上、リボ払いの金利も15%と、とんでもない金利です。
企業は今、内部留保を大量に積み上げ、投資も抑えがちでなかなか借りてくれません。しかも、住宅ローンは1%を切るような低金利で、銀行はほとんど儲かりません。銀行は、もうカードローンしか貸せるところがないので、必死でカードローンを契約させようとしてきます。でも、これは「あなたのたくましい安定収入を俺にくれ」という話ですから、乗ってはいけません。
カードローンは破綻への「初めの一歩」
カードローンでお金を借りれば、銀行はあなたを「破たんの可能性がある人」と見なします。カードローン返済の延滞がたび重なれば、あなたの信用毀損につながりかねません。現実にカードローンが破綻への「初めの一歩」となるケースも非常に多いのです。
昔の消費者金融は、現在ほとんど銀行の子会社化しています。子会社は、お客様にカードローンをすすめてどんどんキャッシングさせる。親会社は、それを信用毀損ととらえる。ひどい話ですが、これが銀行の実態なのです。
銀行とあなた、「どちらも得する」なんてことはありません。あなたの「資産」は銀行の「負債」。逆に、あなたの「負債」は銀行の「資産」。銀行とあなたの「Win‐Win」関係なんて、ありえません。このことを肝に銘じてください。
【結論】クレジットカードは2枚持つ!
銀行からお金を借りる将来のため、信用を失わない注意が必要です。「銀行系列のカードローン」もクレジットカードの「リボ払い」も、絶対に利用してはダメ。
<TEXT/菅井敏之>
【菅井 敏之】
1983年、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行、支店長を歴任。48歳で退職してアパート経営に力を入れ、現在では、年間6000万円の不動産収入がある。テレビ朝日系「庶務行員 多加賀主水シリーズ」などの監修や、執筆・講演多数。公式サイト「菅井敏之公式サイト」