マクドナルド、スタバ、ケンタ…「アプリ」戦争で勝つ外食チェーンは?
女性と40代、既婚者が愛用
主要アプリのユーザーは、いずれも女性が男性を上回り、とくにスターバックスは60%が女性。女性の社会進出は外食産業にとって追い風といわれますが、実際各社その心をつかんでいるようです。
年代別だとスターバックスだけは20代が最多で、ファストフードとはすこしユーザー像が違うようです。他のアプリはいずれも40代が最多ですが、マクドナルドと比べるとケンタッキーフライドチキン、モスバーガーはやや年齢層が高め。価格帯や健康志向の影響でしょうか。
世帯年収はいずれのアプリも日本家庭の平均である400万~600万円がボリュームゾーン、次いで200万~400万円が多い傾向です。日本の総人口でみると200万円未満の世帯は4割程度なので、全体に比べるとやや高収入といえるかもしれません。とくにスターバックスユーザーは600万円以上が半数近くを占めていて、お金に余裕がありそう。
マック、ケンタは「子供あり」ユーザーが多い
以前、「20代既婚女子のマクドナルドアプリ利用率は未婚女子より13ポイント高い」という記事を書きましたが、その傾向はファストフード全般に共通しているようです。
共働きや家事・育児分担が当然となった昨今の既婚者はシングルより忙しく、ファストフードに助けられる機会が多いのかもしれません。とくにケンタッキーフライドチキンは既婚ユーザーが67%に上り、家庭へのお持ち帰り需要も含まれていそうです。
フルタイムで働きながら育児中の友人にいわせると、片手で食べられて子ども用セットが充実するファストフードは、生活の強い味方とのこと。マクドナルドやケンタッキーはおまけ付きキッズメニューに注力しているせいか、他のアプリより「子供あり」ユーザーが多い傾向です。
キッズ用メニューを設けていないスターバックス、常設ではないロッテリアは「子供なし」ユーザーが若干「子供あり」を上回っています。