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アマゾンなら2980円!格安「スマートスピーカー」は買いなのか?

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調べ物には向かないスマートスピーカー

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 最近では音声入力にも注目が集まっているが、実のところ、「音声による操作」が効果を発揮する場面は限られている。

 たとえば「設定を変更したい」といった場合、画面でのクリックなら3回で済むところ、EchoではAlexaとのていねいな会話を3回も繰り返さなければならないため、余計に時間がかかってしまう。

 調べ物にも向いていない。辞書を引くくらいの作業は楽々こなすが、リンクから他のページへ遷移するといったブラウザ的な機能は持っていないし、閲覧性にも劣る。

 しかし例外もある。手を触れずに衛生的に操作できるので、料理中のレシピ調べや、キッチンタイマーとして使うのにはちょうどいいのだ。Echo Flexなら、台所に近いコンセントに直接接続できて便利だろう。

訛りがあっても平気なの?

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 ところで、Amazonのアシスタント・Alexaは、我々の「訛り」をどのくらい許容してくれるのだろうか。

 試しに鹿児島弁のアクセントで話してみたところ、これを正常に認識した。「~たもんせ」や「~つかあさい」と言う問いかけもOK。こちらの話す方言に関しては、特に問題になることはなさそうだ。

 一昔前の合成音声と比べても、Alexaの発話は自然であり、生身の人間に近づいている。とはいえ、長い文章の読み上げにはやはり違和感が残る。「モホロビチッチ不連続面」のような複雑な言葉を正しいアクセントで読める域には至っていない。

 小さな子どもが「~~って何?」と問いかけたときも、優しく答えてくれるのがAlexaだ。それなればこそAlexaには、子どものお手本になるような日本語アクセントを会得してほしいところである。今後の進化に期待したい。

結論、スマートスピーカーは買いか?

 3000円を切るまで値段が下がったスマートスピーカー。スマート家電をすでに持っていたり、明確な用途を思いついている場合には、これは“買い”だ。

 一人暮らしよりも家族がいる世帯のほうが、Echoのようなスマートスピーカーを活用できるだろう。

 これといった活用プランがないとしても、2000円台のデジタル玩具として試してみるのは全然アリである。最終的には「しゃべるキッチンタイマー」に落ち着くかもしれないが、それはそれ、ということで。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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