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仕事を教えても「わかってない」後輩に、一発で効く一言とは

学び

新人のせいにしたいのをぐっと飲み込んで

 指導者は「教えたから全部できるはず」と思い込まず、「教えたことが理解できているか確認してみよう」というスタンスでいるのが適切です。OJTで教えたことができないのは、新人の能力がないからだと早合点しないようにしましょう。

「例年の新人に比べて、今年の新人は飲み込みが悪い」と、新人のせいにしたくなる気持ちをぐっと飲み込み、自身がOJTで教えた内容をしっかりと理解しているかを確認することが、結果として主体的に学び、動き出す素養を身につけていくことになるのです。

 最後に、指導者側の質問が機能するようになったら、新人自らにそれを言えるように指導しましょう。例えば、「レクチャーいただいた仕事のポイントは、~という理解で合っていますか?」というフレーズです。

 こうすることで、意味のある「わかりました」が増えていくとともに、自ら頭で考えて動く主体的な新人を育てることができるようになるでしょう。

<時短質問フレーズ>
■ 新人にレクチャーする前に
「レクチャー後に、ポイントを整して伝えてくれるかな?」
■ 新人がレクチャーを受けた後に
「ご説明いただいた仕事のポイントは、~という理解で合っていますか?」

 以上、主体性アップにつながる指導方法についてお伝えしてきました。ぜひ、活用していただけたら幸いです。

<TEXT/島村公俊>

講師ビジョン株式会社代表取締役。人事系コンサルティング会社を経験後、2006年ソフトバンク(旧ボーダフォン)入社。ソフトバンクユニバーシティの立ち上げ参画し、研修の内製化をリードする。独立後は1000人規模の新人研修やエルダー(OJT、メンター)教育にも携わり、新人、若手の早期育成にも貢献する。社内講師の育成トレーニング、OJTトレーナー研修、新人研修などを提供する。近著に『10秒で新人を伸ばす質問術』(東洋経済新報社)

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