仕事を教えても「わかってない」後輩に、一発で効く一言とは
新人は指導者の話を正確に聞いていない
指導者は、常日頃、仕事に忙殺されていることが多く、新人の理解度までどうしても意識が及びにくいと思います。
また、「自身が説明すれば新人は理解するはずだ。わからないことがあったら質問してくるだろうから、そうしたらまた説明すればいい」と思ってしまう指導者も少なくないでしょう。
ところが、実際は悲しいことに、指導者が想像している以上に、新人は指導者の話を正確に聞いていません。また、こちらが期待しているレベル以下の理解度であることも多いのです。
教える側が思う以上に新人は受動的です。教えてもなかなか理解してくれないものだと、最初から思っていたほうがいいでしょう。
仕事を教える前に言っておくべきこと
それでは、「わかった?」と聞かずに、新人の理解を確認するにはどうしたらいいのでしょうか? 簡単な方法があります。それは、OJTで仕事を教える前に、次のように前置きをしておくことです。
「レクチャーしたあとに、自分なりの言葉で内容を説明してもらうけどいいかな?」
そしてレクチャーが終わったあとに、次のように伝えます。
「いま教えたところ、自分の言葉でポイントを説明してもらえるかな?」
つまり、新人本人の口からレクチャー内容の重要ポイントを説明させるのです。こうすると、新人のレクチャーの聞き方がかなり前向きに変わります。レクチャーの内容を理解していればそれなりに説明できますし、わかっていなければあやふやな説明になります。