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大卒同期20人の中で唯一、専門卒の僕が金融機関に就職できた理由

学び

 就職活動をする際、田中さんは、専門卒であるがゆえに“ある”ことを意識したそうです。

「採用人事の担当者が1番興味を持っているのは学歴よりも、私がこの会社で働くために何を考えているのか。なので、専門学校にいたからこそそれをしっかり考えることができたので、私が働きたい理由を明確にして話せて、面接が毎回楽しく感じました」

大切なのは目の前の目標

成功の鍵を持つビジネスマン

 就職先の会社で田中さんは20人以上いる新卒採用者の中で唯一の専門学校卒業生。学歴で引け目を感じてしまいそうですが、そんな環境の中でどんなことを感じながら働いているのでしょうか。

「金融業界ということもあって、経済学部出身の大卒者がたくさんいて、知識の面で遅れをとってしまう不安が最初はありました。

 でも内定後にしっかりと勉強したので、採用後は不安なく仕事ができています。会社に入ってしまったら学歴に関係なく、同じスタートラインに立って働く仲間として、目標に向かって働くことが大切だと思っています」

 そのうえで、「大事なのはこれからのこと」と、強調します。

「大卒との差を感じたら努力すればいいし、勉強すればいい。学歴なんかより、これからどう働いていくか、目標を明確にして、その目標のために今からなにをするのか、ということを大切にして、目の前の仕事に取り組んでゆこうと思っています。」

 学歴についてはそれなりに割り切ってしまっている専門学校生のほうが、偏差値ランキングをいつまでも引き摺ってしまう大学生よりも強さを発揮できるのかもしれませんね。

特集 学歴って本当に役にたった? vol.01 ―

<取材・文/宮原ジェフェリー イラスト/三澤祐子>

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