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ブレイクから4年。永野、“斎藤工の熱量”に押された映画製作の舞台裏

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海外の映画祭で「オレ、スターじゃん!」

――本作は、すでに『プチョン国際ファンタスティック映画祭』で「EFFFF Asian Award」(ヨーロッパのキュレーターが海外に売っていきたいアジア映画のなかの1位の賞)を受賞。高い評価を受けています。

永野:僕、その映画祭を知らなくて、地域の小さなイベントだと思ってたんです。けど、実際に現地に行ってみたら会場もでかくて「え、マジじゃん」って感じで(苦笑)。上映中は観客のみなさんもすごく笑ってくれたし、最後はワーッて拍手もしてくれて。アフターパーティでヨーロッパの記者から質問されたときには、「オレ、スターじゃん!」って完全にのぼせ上ってましたね。

 その翌日に青森で営業だったんですけど、ギャップがすごすぎて地獄でした。「なんで前日にスターだった男がラッセンネタで腰振ってんだよ!」とか思って(笑)。シンプルに芸人よりスターがいいって思いました。

斎藤工に「シンパシー感じる」

永野

――永野さんと同じく斉藤工さんも役者としては遅咲きと言われていて、独自路線で活動するスタイルも似ているように思います。シンパシーみたいなものを感じるところはありますか?

永野:すごく感じますね。はじめて話したときから「しゃべりやすいな」って思いましたし。「10」言わなくても「1」で通じるというか。理屈じゃなくて、物事の見方とか波長が合うんでしょうね。

 ただ、なんであんな格好よくてインテリジェンスな人が、だらしのないオレの感情にシンパシーを覚えるんだろうと思いつつ(苦笑)。僕にとっては本当に貴重な存在。今回の映画だって、工くんじゃなきゃ鼻で笑われて終わりだったと思いますよ。

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