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携帯料金が激安になる重要ワード「MVNO」って何の略?

コラム

A. Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者

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※画像はイメージです

 MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字を取ったもので、「仮想移動体通信事業者」という意味を持ちます。

 言葉の意味を聞いてもなかなかイメージがわきませんが、簡単に言えば「格安SIMを提供する事業者」のことです。具体的には「LINEモバイル」「楽天モバイル」「UQモバイル」などがMVNOにあたります。

 そもそもMVNOは自社回線を持たず、docomo、au、ソフトバンクといった大手キャリア(MVO)の回線を借りて通信サービスを提供しています。

 大手キャリアでは自ら基地局を作り、設備の維持をしているため、携帯電話利用料金に設備投資の費用が含まれてしまいます。また、携帯端末の開発費や、オンライン上の販売をメインにしていることが多いため、店舗の人件費などもかかってきます。

携帯料金が安くなるカラクリ

 それに対してMVNOは、大手キャリアから回線を借りるため設備投資費を抑えられており、SIMフリースマホとカードのみを販売しているために端末開発費もかかりません。また、オンライン上の販売をメインにしていることが多いため、店舗の賃料や人件費がかかりません。だから、MVNOは格安でサービスを提供できるのです。

 2019年7月、株式会社インターネットイニシアティブが販売するMVNOの「IIJmio(アイアイジェイミオ)」は、キャリア業界に大きな変革をもたらす「eSIM」サービスの開始を発表しました。これはSIMをカード形式ではなく、オンラインでダウンロードをして使用ができるものです。

 現在は“空のSIMカード”であるeSIMが搭載されているiPhoneやiPad、WindowsPCなどでしか利用できませんが、eSIM搭載機種が普及すれば、市場に大きな影響をもたらすことは間違いありません。

<TEXT/るしやま モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>

映画業界でもがく20代女子。映画とテレビと塩辛で構成されてます。

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