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「人脈」という言葉が持つ“そこはかとない気持ち悪さ”の正体

学び

人脈にこだわると、独特のイヤな空気が伝わってくる

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 答えはシンプルで、「利益を得るためにはどうするか」が考えられていないからです。

 とにかく自分がいい思いをするために、良い思いをさせてくれそうな人を物色し、頑張ってその人とのつながりを作る。このようなマインドが染みついていると「こいつの利用価値は何かな」と考え続けるようになり、否応なく“人脈臭”的な、独特のイヤな空気が伝わってきます。

「利益を得る」ということはビジネスの目的ですし、そもそも人は自分のためにしか動けない生物ですが、そこに甘んじていては単なる動物です。

 本当の意味でハッピーなビジネスライフを送りたいのであれば「まずは相手に貢献する/課題を解決する→その結果として利益を得る」という順序が必要なのです。

相手のことを考えて行動できる人になろう

 それがなく、とにかく自分にベクトルを向けて「どうすればトクできるだろう」と考え続けることが醜悪なのです。

 逆に「どうすればこのお客さんを助けられるだろう、楽しませられるだろう」と真摯に考え続けている人からは、このようなイヤなニオイはしません。「相手に与えることが大事」と言いつつも、お客さんのことを金づるとしか考えていない人もいるので、注意しないといけないのですが……。

 ぼくはできれば「相手のことを考えて行動できる人」になりたいなと考えています。

 長期的な利益(金銭以外にも、信頼のおける友人や愛する家族、健康など)を得ることができるのは、自分のことだけではなく、相手のことを考えられる人だと思うのですが、みなさんはどう思われますか。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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