24歳で一児の父、赤髪。それでもIT企業で出世できた理由
海外のアニメファンからの印象深かった質問
――当然、海外の人たちと協力しながら、ビジネスを推進していくことになりますね。
間地:現在はチームが解散してしましたが、海外マーケターたちは全てアルバイトで、ベトナム人、フランス人、ロシア人など25人いました。彼らの仕事は、自国のインフルエンサーを見つけてHiNativeの紹介をしてもらえるか交渉することです。
ロシアでもK-POPの人気は高く、韓国語の需要が高いため、そこに合致するインフルエンサーを探すことでユーザーを獲得することができました。僕はマネージャーとして、海外マーケターたちの仕事の分量と期限の釣り合いを考えて、仕事を割り振っています。
――日本のアニメでも似た事例はあるのですか?
間地:『HUNTER×HUNTER』に出てくる殺人者・ジョネスのセリフで、「久々にシャバの肉をつかめる」というものがあります。「シャバってどういう意味ですか、英語の言葉? スラング?」という質問がありました。
最も良かった回答は「刑務所内などのように自由が束縛されている世界から解放された外の自由な世界。日本語でいう俗語になります」というものでした(笑)。このようにアニメシーンのニッチな質問も増えています。
「結果を出してきたから」若くして出世できた
――24歳という若さで、マネージャーに出世している理由は何でしょうか。
間地:私たちの会社では、一人一人が仕事に責任を持って必ず結果を出す姿勢が求められています。社員、フリーランス、アルバイトなど肩書きは関係なく、結果を出した人をきちんと評価する風土があります。
僕はアルバイトから入りましたが、どんな雑用でもしっかり責任感をもってやったので、信頼を獲得できたと思います。そのためどんどん重要な仕事を任されました。そこでも結果を出してきたから、今のようなポジションにつくことができたと思います。
――グローバルビジネスを推進していく上で、戦略を教えてください。
間地:2018年はユーザーの獲得の効果を計るために、国ごとの課金の有無やアプリストアでの評価などのデータ分析をしていました。まずはデータから課金額が多い日本、韓国、中国、アメリカの4か国から攻めていくつもりです。
また、韓国ではGoogleよりも利用者が多い検索エンジン「NAVER」の研究も進めていました。中国のソーシャルメディアは「Weibo(ウェイボー)」で、インフルエンサーを応用して、そこに特化したマーケティングを行っていました。
さらに昨年アップした500本の動画により様々な国のユーザーを獲得することができ、Googleに登録されている全ての国と地域からのアクセスを達成したというプレスリリースを作成しています。どの国を攻めるかというのは、経営的にサービスの健全化を保つことにつながることだと思っています。