サイバーエージェントがコスト削減を発表も。社員の平均年収に驚き
サイバーエージェント社員の年収は?
サイバーエージェントは社員目線でどのような会社なのだろうか?
東京都渋谷区に本社を置き、資本金は72億300万円(2019年3月末時点)。Yahoo!ファイナンスによると、サイバーエージェントの現在の従業員数(連結)は4960人、平均年齢は32.2歳となっている。
平均年齢が若いのも特徴のひとつで、若い人が働きやすいような仕組みづくりも進められている。そのひとつとして「YMCA」という20代社員が部署を越えてコミュニケーションを取り、経営への提言ができる制度が挙げられている。
同じくYahoo!ファイナンスによると平均年収は709万円。民間給与実態統計調査によると2017年の日本の給与所得者(平均年齢46.0歳)の平均年収は432万円のため、給与面でも非常に恵まれていると言えるだろう。
年収は思ったより低い?口コミから見えてくる実情
実際にサイバーエージェントで働いている社員はどのように思っているのか。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの情報から紹介する。報酬に対する口コミでは、恵まれていると思われた年収の実情について触れられている。
「サイバーエージェントはびっくりするくらいの年収がもらえるわけではなく、本当に優秀な人だけが昇級して高い年収をもらうことができている状態だ。基本的には400万円くらいの年収をもらっている人が多く、年俸制であるためにボーナスは期待しないことをオススメする。年収のために働くのではなく、もっと楽しいことを見つけて、それのために仕事をすることをオススメしたい」(法人営業/20代後半男性/正社員/年収450万円/新卒入社3~10年未満/投稿時に在職/2018年度に関する口コミ)
1年間の仕事の成果によって翌年の賃金額を設定する年棒制なら、当然、ボーナスはない。企業サイトの新卒採用募集の概要ページによると「業績連動型賞与」とし、「会社業績に連動して賞与を支給します。成果・貢献度に応じて分配します」とある。
サイバーエージェントで働いている全員が高い給与をもらえているわけではないようだ。
福利厚生は独自なものが充実
次に、社員の労働環境はどのようなものなのだろうか?
「みんな前向きに働いているので残業だと思っていない。残業代は出ないが、飲み会のあとに会社に戻ることも多い。しかし先輩社員もみなそのような形で働いているので、当たり前になっている気がする。休日もメッセンジャーでいろいろなやりとりがなされてしまうので、完全に仕事を忘れることはあまり無い気がする」(法人営業/20代前半女性/正社員/年収450万円/2016年度に関する口コミ)
多くの企業が働き方改革を通じて労働環境の改善を行っており、サービス残業などには厳しい視線が寄せられるようになってきている。こちらの口コミは2016年度のものなので現在は改善されていることを期待したい。
最後に福利厚生についての口コミを紹介する。
「福利厚生は事業部や子会社ごとに独自のものを設定していることがある。女性向けの美容手当や、引っ越し手当などがあるところもある。また健康ジュースが配布されている部署もある。全体では企業情報に記載されたとおりの一般的な福利厚生のほか、ピザが社食として毎月1回配布される」(ディレクター/20代後半男性/正社員/年収760万円/2017年度に関する口コミ)
その他にも社内でさまざまなお弁当が通常よりも安く購入できる「サポ飯」。オフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に月3万円「家賃補助制度 2駅ルール」、勤続年数が丸5年を経過した正社員にはどこに住んでいても月5万円の家賃補助を支給する「どこでもルール」など、独自の取り組みが充実しているようだ。
栄枯盛衰の激しいIT業界。サイバーエージェントの業績は回復に向かっているのか、4月24日の決算発表会に注目したい。
<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>