今日から実践できる「すぐ一人前になる人の共通点」とは?
「これは誰のための仕事だろう?」と自問自答する
対照的に、1年目であろうがどんどん成果を出す人は、まったく違った考え方をしています。
「この仕事は、いったい誰のための仕事なんだろう? その人のためになるには、どのようなアウトプットが必要だろう?」と自然と自問自答しているのです。
このような考え方をしている人は、先が見えないプロジェクトでも能動的に動くことができます。お客様が心底望んでいることは何か、どのようなアウトプットを出せばいいのか考えるため、ときたまもともとの上司の指示から外れることもあります。
しかし、なぜそうしたのか、どうお客様のためになるのか明確に説明することができるため、上司も感謝することになります。
仕事とは、そもそも「誰かのために価値を提供すること」であり、「ただエクセルで数字をいじくること」でも「適当に集めたデータをパワーポイント上で綺麗に配置すること」でもありません。それが本当の意味でわかっている人は、いわゆるビジネススキルがあまり高くなくても、すぐに会社やお客様に貢献できるようになります。
ぼくが一緒に働いている上司や同僚、後輩で特に優秀な人は、このマインドが異常なレベルで高いです。
彼らは「もっとこうすればお客様に喜んでいただけるのでは?」「明確にはおっしゃっていなかったけど、おそらく、この情報をこういう風に整理したら価値が高いと思うよ」というディスカッションを幾度となく繰り返しています。
常に「お客様をどう喜ばせようか?」と考え、それがアウトプットのクオリティにもビシッと反映されています。なんとなく「ただこれをやればいいや」とぼーっと仕事をしている人とは、クオリティが雲泥の差なのです。
まずは身近なところから実践しよう
では、どうすればこの習慣を身につけられるのでしょうか。経験上、「大事な仕事のときだけ意識する」ということは不可能に近いです。できる人はいつでもできているし、できていない人はいつもできていない。
なので、みなさんにオススメしたいのは、「身近な人の役に立ってみる努力をすること」です。
・奥さんが疲れていそうなときに、お風呂掃除や食事作りなどを率先してやる
・朝に同僚に会ったら気持ちよく挨拶をする
・自ら飲み会やイベント等を企画し、コミュニケーションを促進する
くだらない、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、仲のいい身近な人に貢献することができないのに、お客様に貢献することはできないですよね。少しずつ、無理のない範囲でかまわないので、「誰かの役に立つこと」が習慣化していくと、仕事で成果がでるようになっていきます。
当たり前のように思えるけれども、実はできている人が少ない、「これは誰のための仕事だろう?」と自問自答するという習慣。「早く一人前になりたい! 楽しく仕事がしたい!」と考えている方は、ぜひ実践してみてくださいね。
<TEXT/Shin>