20代の「性体験なし」率が減少?若者の性生活に変化か
SNSきっかけの初体験が増加している!?
初体験の相手と知り合ったきっかけは男女ともに「同じ学校」という回答がもっとも多いなか、20代では他世代に比べてダントツで「SNS(Facebookなど)」という回答が際立つ結果に。
特に男性より女性のほうが「SNS」という回答が多く、11.2%。20代女性の10人に1人以上が「初体験の相手とSNSを通じて知り合った」ということになり、昭和世代にはカルチャーショックな結果となりました。
スマホ、アプリの普及で、簡単に異性と出会えるようになってきている昨今、若者にとっては、SNSで知り合うことなんて普通のことなのでしょう。
最近の若者は合コンをしなくなった
また、「合コンがきっかけ」と答えた世代は30代以上では一定数いるものの、20代となると男女ともに、他世代より圧倒的に少なくなっています。
合コン2500回参加し、若者の恋愛にも詳しいライターの白戸ミフル氏も「最近の若者は合コンをしなくなってきているようです」と分析。
「若者が合コンをしなくなってきている原因として、幹事を買って出る人の減少があります。一昔前なら、合コンの幹事といえばメンバー集めやお店の予約、さらに当日みんなが楽しんでもらえるようにふるまう大事な役割でした。しかし、今だと仕事で忙しいにもかかわらず、周囲に気も遣わないとならない、面倒な仕事と認識されているのでしょう」
仕事やアルバイトで忙しい世代なので、致し方ないのでしょうが、サービス精神が足りず、やや寂しい気もします。
「ただ、会社の飲み会には参加しなくても、仲間内の付き合いは大事にすることも若者の特徴です。合コンが嫌いなのではなく、仲間から誘われれば喜んで行きます。肝心なのは、そもそも企画を立てる人がいないということ(笑)」(白戸氏)
わずかな変化だが、「同性恋愛」が増えつつある?
さらに「恋愛対象(相手)」の調査では、全年代の平均を5年前の調査と比較して「異性」と答えた人が男性1.7ポイント、女性2.1ポイント減少し、「同性」と答えた人が男女ともに0.5ポイント増加しています。
昨年の流行語大賞に「おっさんずラブ」が入選し、メディアでLGBTが取り上げられることも増え、LGBTが市民権を得てきていることが、わずかながらアンケート結果にも反映されているようです。
全世代では男性の91.9%、女性の87.7%が「異性」を選択。「同性」を選択したのは男性5.4%、女性7.6%と、女性のほうが少しだけ多い結果にになりました。
意外なのが、世代別では20代女性の8.8%が、恋愛対象を「同性」と回答している点。これは男女全世代でもっとも多い割合でした。さらに20代女性の6.6%は恋愛対象を「男女」と回答しているため、合計で15.4%の人、20代女性の約6人に1人が「同性が恋愛対象に含まれる」と答えているわけです。
ただし、博報堂グループの「LGBT総合研究所」が2016年6月に発表した調査(20〜59歳の男女約9万人対象)では、もっと低い割合です。レズビアン1.70%、ゲイ1.94%、バイセクシャル1.74%、トランスジェンダー0.47%という結果。
その他の調査と比べても、相模ゴムの調査結果は「同性恋愛」が多く出すぎているように思えます。