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コンサル業界のキャリア・パスってどうなってるの? デメリットは?

学び

キャリア・パスか、独立・起業か

 まず、サラリーマンとしてのキャリア・パスか、独立・起業かで、今後のキャリアは大きく分けられます。前者の場合は「1.プロフェッショナルとしてのキャリア・パス」「2.事業会社への転職」に該当します。

 1つ目は、コンサルティング業界やファンドで激しい競争を勝ち残りながら高い給与を稼ぎます。

 ただし、コンサルティング業界、ファンドは長時間労働なので「時給」はあまり高いと言えない点と、将来的なリストラのリスクを考慮し、事業会社へ転職するパターンがあり、これが2つ目になります。

 最後の3つ目の「独立・起業」では、起業から株式上場か大企業などに会社を買い取ってもらい、一気に数億円を稼ぎます。近年はベンチャーへの投資金額も、M&A件数も増加しています。このような環境が後押ししているのか、コンサルティング会社出身の経営者が増えています。

ただし専門性は身につきにくい

犯罪者イメージ

 多くのキャリア・パスがある戦略コンサルタントですが、一方で専門性が身につきにくいという点には注意が必要です。

 例えば、コンサルティングファーム内で、Aさんは小売りに詳しい、Bさんは物流に詳しいなど噂になりますが、それはあくまで社内での相対論の話です。実際、長年小売業や物流会社に勤めている方々にくらべて、コンサルタントは実務を通してしか学べない分、業界知識や慣行に精通することはできません。

 また、製薬業界の営業改革を担当したとしても、それは、特定プロジェクトのための知識や提案活動を経験したのであって、営業や財務などの職種としての専門経験とは異なります。

 通常、事業会社の転職においては、業界(製薬、証券など)と、職種(営業、財務、購買など)の組み合わせ、または職種の経験が問われますが、戦略コンサルタントではこのどちらも身につけにくい点は注意が必要です。

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