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“合コン”は死語。若者にとって恋愛は贅沢品?挑戦的なマーケティングを行う「タップル」の取り組み

ビジネス
株式会社タップル 代表取締役社長の飯塚勇太氏

株式会社タップル 代表取締役社長の飯塚勇太氏

マッチングアプリを使って、恋人を見つける。

ひと頃に比べ、マッチングアプリで出会いを探すのは主流になっており、“アプリ婚”する人も増えている。

現在では、さまざまなマッチングアプリが存在する一方で競争も激しく、「次々に現れては消える」ような状態が続いているといえよう。

こうした背景のなかで、2014年5月にサービスを開始した「タップル」は、これまでの累計会員数が1700万人に上り、20代を中心に支持されている国内最大級のマッチングアプリのひとつである。

タップルは、他よりも先駆けて業界初の取り組みを数多く行っており、マッチングアプリ市場の活性化を切り開くサービスとして先陣を切っているのだ。

株式会社タップル 代表取締役社長の飯塚勇太氏に、競合他社に負けないタップルの強みや恋活・婚活におけるトレンドの推移について話を聞いた。

20代に選ばれるマッチングアプリを目指してユーザー体験を追求

マッチングアプリ タップル

タップルは、マッチングアプリ黎明期の2010年代中盤から、いち早くサービスを開始し、先行者利益を獲得できたのに加え、「マッチングアプリを安心・安全に使えるというのを非常に大切にしてきた」と飯塚氏は言う。

「スマートフォンが普及し、マッチングアプリという概念が生まれたなかで、タップルは古参のサービスのひとつとして若年層に支持されてきました。特にSNSの普及とともに『タップルを使って恋人ができた』といった口コミが広まったことで、いわば指数関数的にユーザーが増加していったんです。

その一方で、タップルはリリース初期の頃から、『安心・安全』を追求してきました。どうしてもアプリを使うのが怖い、本当に出会えるのかなどのネガティブな印象を抱きやすい側面もあるので、いかに最初のユーザー体験を不安にさせないかを意識してきました」

また、タップルが若年層の20代にフォーカスしていたのも、他社との差別化につながっているという。

「ビジネス視点で考えると、20代よりも上の年齢層を狙った方が、長くサービスを使ってもらえるので、そのぶんLTV(顧客生涯価値)が高くなりますが、20代に関しては『短期間で恋人を見つけたい』という要望が強く、そのニーズに応えるためにフリックUI(左右にスワイプすること)を導入してマッチングしやすいユーザー体験を創出できるよう努めました」

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