「失敗しそうな仕事」を任される人が、職場で評価される理由
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「ローリスクハイリターンで経験値を稼ぐ方法」です。
いまではすっかり崩壊してしまった日本の終身雇用制度。45歳以上を対象にした希望退職制度は多くの企業が実施しています。日本は非常に被雇用者側が強い国でしたが、いよいよ「コスパが悪い人材は切っていく」「固定費となる正社員は最小限に抑える」という動きに舵を取ったと言えるでしょう。
「大手に入れたから、あとはなんとなーくほどほどにやってればいいや」という処世術が通用しづらくなりました。それが許されていた時代を懐かしみたい気持ちもありますが、そうも言ってられません。そんな世知辛い時代でも、なんとか自分や家族を養っていく必要があるわけです。
自分で稼ぐ時代!! とは言うけれど…
「自分で稼ぐ時代!!」という言説も跋扈(ばっこ)していることは認識していますが、とはいえ多くのサラリーマンにはハードルが高いです。副業をやっている人は増えているようですが、平均月収は約6万円ほど。お小遣いとしては悪くないかもしれませんが、それだけで生きていくわけにはいきません。
そちらを極めたい人は、そのような情報もたくさんネットに転がっていますので、信用できそうなものを見つけてやってみるといいかなと思います。とはいえ、9割以上のサラリーマンにとっては、「引き続き会社勤めをしながら収入を最大化させていく」という方針が現実的です。
では、どうすればそれが実現できるのでしょうか?「結局は学歴で決まるんだよ」「新卒大手が勝ち組なんだ」という意見も聞こえてきそうですが、残念ながら過去は変えられません(学歴は後からでも何とでもなりますが)。それに、東大卒でも貧困に苦しんでいる人はいますし、新卒で大手に入っても、若いうちに搾取されるだけ搾取されて、高給を食む楽しみにありつけない人もいます。
もらえる給料は「その業界や会社のポジショニングによって大きく変動する」というのはもうみなさんご存じでしょう。同じレベルのスキルであっても、業界が違えば、給料が倍以上違う。とはいえ、給料が高い業界や会社に勤めることができる人は、比較的優秀である可能性も高いのです。
ローリスクハイリターンの仕事とは?
長々と話してきましたが、結局、「どれだけ周りに優秀と認められる立ち回りができるか? というのが報酬に紐づく」がぼくの結論です。そして、その立ち回りができるようになるには、それなりの経験値が必要です。
では、その経験値を稼ぐにはどうすればいいのでしょうか。これは、普段からのうのうとしているだけでは得ることができません。逆に、どんな案件でも「自分にやらせてください!!」と手を挙げ続けているだけだと、外れくじを引く可能性もあります(それでも前者よりはマシですが)。
ぼくがおすすめする「ローリスクハイリターンで経験値が稼げる方法」は、「裁量が持てる」×「失敗してもしょうがないな、と思われている」の2つがあるプロジェクトです。いくらそのプロジェクトの規模や重要性が大きかったとしても、あなたの上に旗振り役がいて、その人が「あれやれこれやれ」と指示してくる状況だと、実はあなたの経験値にはなりません。
もちろんその業務をこなす専門知識やスキルはつくかもしれませんが、「困難な状況を自分の才覚で乗り切った経験=周りに優秀と認められる経験」にはならないのです。指示待ちで行った仕事をレジュメ上でそれっぽく書いても、面接でバレますしね。なので、なるべく自分の意思を反映させて動けるようなプロジェクトを選ぶべきです。