バズらせる最適解は「3日に1回投稿」元マイクロソフト社長が解説
「バズりたい」――。SNSを利用する誰もが、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか? 近年は、企業や個人がSNSをビジネスに活用するケースも増えおり、“バズる”の必要性が高まってきていると言ってもいいでしょう。
そこで今回は「SNSとの付き合い方」について、『バズる書き方』(SB新書)の著者であり、元マイクロソフト代表取締役社長で、現在は書評サイト「HONZ」代表の成毛眞氏に解説してもらいます(以下、成毛氏の寄稿)。
“毎日投稿”は結構リスキー
読む人に「いいね!」などのアクションを起こしてもらえるかどうかは、投稿内容はもちろんのこと「投稿スタイル」とも関係している。また、フォロワーの数にも影響する。
SNS上で存在感を強めるには、もちろんコンスタントに投稿する必要がある。しかし毎日投稿するのは、読み手目線に立てばじつは賢明ではないのである。
理由はシンプルだ。まず、まとまった文章を書き慣れていない人が、毎日おもしろい投稿をするのは至難の業である。それを無理して毎日投稿したら、あなたのSNS上の評価は「大しておもしろくない投稿ばかりしている人」になってしまうだろう。「毎日」と決めたとたんに文章を書くことがルーティンと化し、ほとんど惰性で書くようになるからだ。
そうなると、誰もアクションを起こしてくれないから、あなたの投稿は「友だち」の枠を超えて広がっていかない。それどころか、直接つながっている友だちのタイムラインにも表示されなくなってしまう。
3日に1回、複数回投稿が最強
当然フォロワーは増えず、たまに会心の出来の投稿があったとしても、バズることなく消えていくのみだ。要するに、無駄撃ちするなということである。毎日おもしろくない投稿をするくらいなら、3日ごとに真剣に書いたものを投稿するほうがよほどバズる可能性は高くなる。
私も、SNSに投稿するのはだいたい2〜3日に1日というペースである。投稿どころかSNSを開くことすら毎日の習慣ではない。毎日投稿したら、おそらく読み手は飽きたりうっとうしくなったりしてフォローを外す人が続出するだろう。
書くからには真剣に書く。真剣に書けば自然と濃い文章になる。しかし毎日だと読む人を食傷気味にさせてしまう恐れがあるのだ。つまり、文章のうまい下手にかかわらず、読む人からすれば毎日は見たくないのである。
というわけで投稿は毎日でなく、3日ごとくらいがちょうどいい。ただしその1日のなかでは複数回投稿することをおすすめする。その際の考え方は2つだ。