【25年前の今日の出来事】立ち合い時の「待った制裁金」廃止を日本相撲協会が決定【国内】
両手を土俵に付き、視線を合わせ、呼吸が合った瞬間に双方で立ち上がる相撲の立ち合いが乱れているとして1991年(平成3年)に始まった「待った制裁金」の廃止を日本相撲協会が決定した。制裁金がプラスに作用せずにかえって、立ち合い時の駆け引きに使われている現状を受け、罰金ではなく研修会を設けて、プロの自覚を促す方向に切り替える。
Q.待った制裁金って何?
土俵に上がった力士が、土俵中央の仕切り線を挟んで相対し、立ち合うまでの時間を「仕切り」と呼ぶ。仕切りには制限時間(幕内4分・十両3分・幕下以下2分)が設けられているものの、構えた状態から制限内で立ち上がらない「待った」が目立ったため、当時の二子山理事長(元横綱の初代若乃花)の主導で「待った制裁金」が設けられた。罰金額は、十両5万円・幕内10万円。しかし、立ち合いの乱れは改善されず、罰金を払ってでも自分に有利な立ち合いを望む力士が絶えなかったため廃止となった。
[参考]
・産経新聞
・朝日新聞
・読売新聞