「うわっやりたくない…」という仕事の中にこそ金脈がある
目立つ仕事、ラクな仕事、カッコいい仕事は嫉妬される
トクになる理由その2は、「他の人から感謝してもらえること」です。目立つ仕事、ラクな仕事、カッコいい仕事をしたところで、「あいつはいいよな」と周りから嫉妬されるだけです。一方、イヤな仕事はそれとは真逆です。「いつもこんな大変なことをしてくれてありがとうございます…!!!」と周りから感謝してもらえるのです。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、この「感謝してもらえる」は非常に大きな価値を持ちます。2019年にUnipos社が実施した調査では、“従業員エンゲージメント「高」の人は、感謝を言われる頻度が高いと回答した人が82.4%と、「低」の人より32.3ポイント高い”ということが判明したそうです。仕事において感謝されると、やりがいも生まれますし精神的にも安定する、というのは個人的にも理解できます。これから30年なり40年も続いていくビジネスパーソン生活、心身の健康は何よりも大事です。それを保ちやすくなる「感謝」を貰いやすい「イヤな仕事」をしっかりこなすというのは、長期的にはトクをします。
*従業員エンゲージメント = 職場に対する愛着・信頼の度合い(出典:Unipos社のプレスリリース)
身も蓋もないですが、仕事の大半はイヤなものです。イヤなものからは逃げたくなるのが人間としての本能ですし、短期的にはそれが正解です。ただ、イヤなものから逃げ続けた先に、すてきな世界が待っているかというと、そんなことはありません。若手時代に、イヤなこと、ツラいことでもなんとかやり切る、そういう経験を積んでおくと、30代以上の仕事が徐々にラクになっていきます。「イヤな仕事の中にこそ、金脈がある」、そう割り切って粛々と仕事を進めていくといいのかなと思います。がんばってください!
<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>
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