なぜ酒ではなく水が日本一売れているのかサントリー天然水担当者に聞く
コロナ禍で大容量ペットボトルのニーズが増加
コロナ禍では外出自粛やテレワーク化によって、小容量ペットボトルの売り上げは減少したものの、大容量ペットボトルの方はニーズが増大した。
「普段、外出先でペットボトルの水を飲まないお客様も、コロナ禍で大容量タイプのサントリー天然水をご家庭で飲用するシーンが顕在化し、自宅で水を飲む機会が増えました。その結果、日常的にミネラルウォーターを飲む新規層の裾野を広げることができています」
今後も引き続き、水源地から採取した清冽な水を安定供給し、No.1ブランドとして市場を牽引していくという。
人間が生きる上で欠かすことのできない水だからこそ、「地球環境に配慮し、サスティナブルを意識した取り組みに今後も注力していきたい」と佐藤氏は語る。
「キャップやラベルの軽量化や、プラスチック容器の削減など、地球環境に留意した形で商品開発を行ってきました。直近では、飲み終わった空の容器を約6分の1のサイズまで小さく、たたみやすくした2Lペットボトルの新容器を開発しました。今後も容器や包装に関しては、ユーザビリティの向上や環境負荷の低減につながるよう、尽力していきたいと考えています」
「たかが水、されど水」と言っても、毎日飲む水はなくてはならない存在だ。
水の資源が豊富な日本だからこそ美味しく、かつ安心・安全なミネラルウォーターが飲めるのかもしれない。
自然の恵みに感謝し、水の大切さを感じながら、今日も水を口にする。
サントリー天然水は、これからも多くの人々に愛されるブランドとして親しまれていくことだろう。
<取材・文・撮影/古田島大介>