「スタートアップvs総合商社」新卒で行くべきは?5年後に差がつく働き方
本当は好きではない仕事を選んでしまった結果…
そうした結果、「やっぱ違った」と短期間で転職を繰り返したり、本当は納得していないのに「これでいいんだ」と自分を納得させ続ける形になります。
このような状況だと「好きなようにしている」とは言えないですよね。ぼくは99%の人には「まずは箔をつけること」をオススメします。具体的には「大学を選ぶときのように、就職偏差値が高い順で就職活動をして、受かったところで3~10年働く」という選択をするのです。
そちらのほうが、少なくとも日本社会では「好きなことをし続けられる可能性が高くなる」と思います。
具体的な「就職偏差値が高い就職先」は、ぼくが就職活動をしていた2010年だと、コンサル、外資系投資銀行、総合商社、メガバンク、メガベンチャー、ITという形でした。たぶん今でもそんなに変わらないのではないでしょうか。
「就職偏差値が高い就職先」で働くメリット
このような選択をすると、数年無我夢中で働いた後に「本当は何がやりたかったのか」「自分が理想とするワークスタイル、生活はどのようなものなのか」と考えだします。実際に仕事の経験も積んでいて、学生時代に考えていた「やりたいこと」に比べると、数倍解像度も上がっているでしょう。
さらに、「就職偏差値が高い就職先」である程度の期間働いていた人は、他の会社からの評価も高い傾向にあります。また、「起業しよう!」となった場合も、その会社で働いていたことは一定の品質担保基準になります。
人の能力の差など、微々たるものです。新卒スタートアップで5年間働いていた人、総合商社やコンサルティングファームで5年間働いていた人の間に大きな能力差があるかというと、総合的にはほとんどないはずです。
ただ、一般的には後者のほうが転職の幅も広がりますし、待遇という意味でもよいケースが多いというのは否定しがたいのではないかと思います。