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TOEIC700点台から「英語で仕事ができる」までの最短ルート。社会人の学び直しにも

学び

英語ができず半泣きで仕事した経験も…

 その後も海外のコンサルタントと密に協力するプロジェクトを中心に仕事をしたり、結局行ってないのですが、MBA準備で「IELTS」や「GRE」などの北米の大学院進学にも必要な難しめの試験にトライしたりしつつ、現在に至ります。

 英語学習に関しては、さまざまな教材や予備校があります。「英語やらないとなー」と思い、そのような教材を買ったり予備校に通う人も少なくないでしょう。ただ、あくまでぼくの場合はですが、正直なところ一番効果があったのが、「社会人3年目、英語ができない状況で海外プロジェクトにぶち込まれ、半泣きで仕事した経験」でした。

 とにかくわからない、でも何とかしないといけないという焦燥感、危機感、そういうものが自分の本気スイッチを入れてくれ、生存のために英語を使うようになり、そこから最低限英語を使えるレベルになりました。そのプロジェクトの後、意識的に自分を「英語を使わざるを得ない状況」に置くようにしました

 2社目の会社であるフロスト&サリバンジャパンに転職した後は、7~8割のプロジェクトで海外のクライアントもしくは同僚と一緒に働いてましたし、3社目のOYOでも多くのインド人たちと、仕事内はもちろん、プライベートでも出かけたりお互いの将来のキャリアについて語り合ったりと、非常に濃密な時間を過ごすことができました。

「英語を使わざるを得ない状況」に置いた結果

職場 ブラック

 また、OYO時代に次のキャリアとして海外MBAを考えていた際、IELTSとGREという非常にタフな試験準備をする必要があり、そこで単語力や読解力を改めて鍛えることができました。 今、Zenyum Japanの日本法人代表として働いていますが、ここでもシンガポール本社はじめ各国とコミュニケーションを取る機会は非常に多く、かつ少しの遅れやミスが大きなロスに繋がるため、必死度は今までよりさらに上がっている気がします。

 英語を学ぶ上でオススメの教材ややり方はもちろんあるのですが、一番重要なのは、「どうしてもやらないとヤバい」という状況に身を置き、「モチベーション上がらねぇなー」というヒマもなく焦り、もがき続けること、なのかなーと思っています

 もしこれを読んでいる方の中に学生さんがいれば、ぜひ海外留学に行ってみてほしいなと思います。できれば2年、難しければ1年でも。ぼくは英語でコミュニケーションを取る怖さ&卒業が1年遅れてしまうもったいなさ&海外留学費用に恐れをなして留学しませんでしたが、けっこう後悔しています

「英語を使わないとヤバい状況」に学生時代にどっぷり浸かれていたら、もっと早い段階で英語という武器を手にできていて、もう少し楽になっていた気もします。

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