君はホリエモンになれない!ムダな会議に出ることにも意味はある
とくに若手社員は、会議で話し合われた内容について、わかったつもりで、本当は何もわかっていないことがすごく多いです。普段自分が関わっている業務以外のことは特にそうなりがちです(それは何歳になっても変わらないかもしれませんが……)。
会議中、「ん?」と疑問符がついた内容があったら、上司に「お前、さっき●●さんが**って言ってたことの意味分かった?」と聞かれる脳内シミュレーションしてみてください。そして、質問に答えられなかったことは実際に会議後、上司に確認するのです。
会議での議論にはいろんなことが凝縮
できれば会議終了直後、席に座るまでの間に立ち話で済ませるのが理想的です。さもないと、上司も会議の流れや細かいニュアンスを忘れてしまいます。席についてから、メールするのもお互いにまどろっこしいのでNG。
また、自分が理解できない内容で、誰かが険悪に議論を交わしていたら、なおさらすぐに上司に確認しましょう。そこには内容の是非だけなく、会社の歴史や個人の性格や人間関係など、いろんなことが凝縮されている可能性があるからです。
「誰と誰が仲良いとか悪いとか、そんなくだらない話、仕事に何の意味があるのか?」と思うかもしれません。しかし会社なんてそもそもただの人間の集団です。
そうである以上、人間そのものについて広く知っておいても今後の職業人生で損はないでしょう。
会議終了後の雑談は貴重なコミュニケーションの場
よく「無駄な時間が多いから」と言って、会議中にノートパソコンを開いて別のことをしている人がいます。しかし、私はおすすめしません。周りの人たちがどんな表情をしているのか、それはなぜなのかと、見て考えていることは大切な時間です。
近頃、若手は会社の人との飲み会に行かなくなってきているという話があります。それは時代の流れなのでしょう。しかし、会議終了後のちょっとした雑談は、昔の飲み会に代替される貴重なコミュニケーションの場となります。
酔っ払いながらダラダラ一晩かかる情報交換が5分でできてしまうこともあります。会議中の緊張感が解けるからなのか、「そういえば」から始まる会議以外の話題については、役職あまり関係なく、いろいろな人がフランクに意見を言い合えるような空気になっていることが多いです。
そこで得られる情報や日頃考えていることを言える機会は、(つまらない)会議があってこそ盛り上がりもします。みなさんも退屈な会議をそのまま終わらせるだけでなく、会議を有効活用する気持ちで臨みてください。
<TEXT/出口知史>