興味のない会議で集中力をキープするには?10分に1回の発言で驚きの効果が
A:10~15分に1回は、自分から発言をする!
終わりの時間が決まっていても、どうしても興味が持てずに、集中力が保てない打ち合わせもあるでしょう。注意散漫になってしまう場合、一番の秘訣は自分自身が積極的に発言して、会議に参加することです。
「自分には関係ない会議を聞かされている」と思って、他人の発言を聞いている一方だと、モチベーションもどんどん落ちてしまい、集中力も下がります。ならば、自分から積極的に発言したほうが、頭を使うので眠気もなくなります。発言の目安としては、10~15分に1回ほど。これだけのスパンであれば、次の質問や発言を考えていれば、眠くなることもなくなります。
意見することがなければ、「いま課長がお話しされたのは、こういうことですよね」などと確認してみたり、「これって、こういうことですか?」と質問したりするのもいいでしょう。大勢の中で発言するときのコツは、前の人が話をしていた内容を、一度受け止めてから、質問や発言を切り出すこと。
会議の最後に発言するメリット
たとえば「この分野に関する新規開拓が必要だ」と上司が言ったのであれば、「それはどういう意味ですか?」とストレートに質問するのではなく、「新規開拓が必要なのですね。具体的には、どうお考えですか?」と問いかける。
このように、必ず「相手が言ったことを繰り返す+質問or発言」をセットにしましょう。そのほうが質問に答えてもらいやすくなるし、「こいつは自分の話をちゃんと聞いていたんだな」という感覚を持ってもらいやすいです。
また、会議の最後に「なにかありますか?」と言われたときに、多くの人は発言しないと思います。時間にゆとりがあれば、率先して質問してみましょう。自分なりにわからなかった点やあやふやだった点をその場で質問できるメリットもありますし、なにより「最後にはこの質問をしよう」と意識しながら、会議の内容を聞くようになるので、集中力もアップします。
<TEXT/公認心理師・産業カウンセラー 大野萌子>