副社長に太ももを…20代女性が陥った「アットホームな職場」の罠
多くの就活生が重視するであろう社風。マイナビの調査(2022年3月1日。2023年卒予定の大学生・大学院生が対象)によると、就職先を選ぶポイントとして最も多かったのは「安定性がある」、第2位が「社風や働く社員が良い・良さそう」でした。
求人サイトでは「アットホームな職場環境」というキャッチフレーズを掲げた会社も多くみられますが、なかには言葉を悪用している会社もあるのだとか……。
今回お話を聞いたのは、瀬戸唯さん(仮名・26歳)。社風に惹かれて入社したものの、面接時に聞いた話とは全く違うことが判明します。アットホームな職場に隠された真実を問います。
アットホームな職場にひかれて応募
当時、瀬戸さんは22歳。本格的に就職活動がスタートします。
「私は安定性を求めていたので、長年働ける会社を就活時では探していました。この先、何十年も会社にいると想像すると、社風は会社を選ぶ際のポイントに欠かせません。私の性格上、アットホームな職場が向いてると思ったので、面接時や説明会で社員や職場環境をみるようにしていました」
社風を軸に会社選びを進めるなか、ある会社がヒットします。
「求人サイトをみていると、ある会社が目につきました。興味のある業界でかつ給与面も問題なし。さらに『アットホームな会社』というキャッチフレーズに惹かれ、面接を受けました」
面倒見がいい会社だと思いきや
実際に、求人サイトでみた会社の雰囲気はどうだったのでしょうか。
「面接でも熱心に質問に対して答えてくださったり、親身に就活の相談に乗ってくれたんです。会社の利益のためではなく私の将来を第一に、一緒に考えてくれたことが嬉しく、人とのつながりを大事にしている会社なのだと感じました。ここでなら成長できそうだと思い、内定を承諾しました」
いよいよ入社し、社会人としての生活が始まります。だが、瀬戸さんは入社前と後でのギャップに唖然することに。
「入社前までにあった会社のイメージが打って変わりました。というのも入社した会社は小規模で距離が近すぎたんですよね。例えば、休日にもかかわらずLINEで業務の連絡が来たり、社内イベントにはほぼ強制的に参加させられたり……。プライベートと仕事の境目がない状態でした」