ロバート秋山竜次に聞いた「ノリで言っただけなのに」名言になる“秘密”
お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さんがさまざまなクリエイターに扮し、仕事ぶりや人生について語る連載企画「クリエイターズ・ファイル」が、連載7年にして100キャラクター目前。単行本「クリエイターズ・ファイル」はVol.4が先日刊行され、9月からは全国ツアー『クリエイターズ・ファイルEXPO』をスタートする。
YouTubeチャンネルでは、動く“クリエイター”が見られるとあって、こちらも大人気。人気の理由は、「言ってることは支離滅裂なのに、実際にいそうな気がする」という秋山マジックだ。そこで今回は、秋山さんに、どこまでがアドリブなのか? こだわりは? キャラはどうやって思いついているのか? 等々、気になる制作の裏側に迫った。
全員アドリブ!「何をするかは当日説明」
――秋山さんが語る内容は、すべてアドリブだとか。でも、話を聞く方とか、エキストラの方、役者さんたちもいるわけで……実際、どこまでがアドリブなのでしょう?
秋山竜次(以下、秋山):話は、全部適当です。「セリフ」だと、“リアル”な感じにならないと思うんですよね。
エキストラの方や役者さんたちも、一切台本はないです。なんなら、現場に来るまで何をするかわからない。ただ、僕のなかでなんとなくイメージはあるので、前日に「白いシャツを持って来てください」みたいに、衣装のお願いだけすることはあります。
――手持ちの衣装を使うことも!?
秋山:そんなにお金がないので(笑)。僕の衣装は贅沢にやってもらってますけど。
「めちゃくちゃ指示出した後の顔です」
――共演する方たちも絶妙な距離感で、秀逸だと評判です。アドリブの力も試されますよね……?
秋山:そう、エキストラさんたちが素晴らしいんです! 決まったセリフはないけど、僕がその場その場で、“こういう感じのことを言って”って、横で指示は出しています。ガッツリ役作りをしてこられると、空回りしちゃう。普通そんな言い方しないだろって。
――vol.4では、犬や巨像など、人間じゃないものも複数ありました。それこそ秋山さんがしゃべらないと、共演する人たちは大変じゃないんですか?
秋山:動画には映っていませんが、随時ディレクションはしてますから(笑)。犬になって、ずっとハァハァ言ってるわけじゃなくて、指示をしては犬になり、また指示をしては犬、の繰り返し。大仏も、ずっとしゃべってないわけじゃなくて、めちゃくちゃ指示出した後の顔です、あれ(笑)。