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「高年収の企業に入れる転職者」3つの共通点。転職活動の手段は多様化

学び

 年収を上げたいならば、年収が高い業界や会社に転職しよう。出世で昇給を目指したり、投資信託でリスクをとって稼いだりするより、これがもっとも手っ取り早い方法なのです。一方で、転職市場のデータを見てみると、前職の賃金に比べ転職後賃金が増加した割合は34.2%となっています(厚生労働省 令和3年上半期雇用動向調査)。6割の求職者は年収が上がらないのです。

転職

※画像はイメージです(以下同じ)

 筆者が運営するオンライン転職サポートの「wami career」では、これまで300名の転職をサポートしてきましたが、内定獲得者全体の7割近くが年収を上げています。筆者が担当した内定獲得者にいたっては9割が年収を上げています。

 年収が高い企業に入社できた求職者にはある共通点があります。今日は、年収が高い企業に入ることができた人に共通する3つのポイントをご紹介します。

自分を“高く”見せるには

 年収が高い会社に行くためには、自分ができること・会社が求めていることの重なる部分を最も高く買ってくれる会社を見つけることがポイントです。そのためには、キャリアの棚卸しが大事になります。

 キャリアの棚卸しとは、担当する業務と関連する実績を洗い出し、それらを通して身につけたスキルを言語化することです。これこそがアピールポイントであり、企業が採用するメリットになります。しっかりと言語化していきたいところですが、ここでつまずいてしまう方が少なくないのです。

 キャリアの棚卸しがうまくできないばかりに、エージェントから年収が高い案件を紹介してもらえないこともあります。それでは、自分を高く買ってくれる会社には出会えないのです。また、アピールポイントが言語化できないばかりに、書類通過率が低い、書類が通っても面接が通らないこともあります。

見せ方次第で市場価値は高くなる

仕事

 20代の外資系メーカーに勤務していたSさんは、専門であるマーケティングの経験を活かして年収アップの転職を目指し転職活動をしていました。職務経歴書ではマーケティング領域での実績を定量的に見せることにプラスして、マーケティング施策実行を通して培ったプロジェクトマネジメント力を強みとしてアピールしてみました。

 すると、チームマネジメントの経験がないにもかかわらず、エージェントからは年収レンジの高いマネージャーポジションも紹介してもらえたのです。同じ経歴でも見せ方次第で市場価値はグンと高くなり、得られるチャンスが変わるのです。

 また、キャリアの棚卸しで重要なことは、自分ができることと年収が高い会社が求めていることを一致させることです。そのためには、求人票に書いてある要件や求める人物像をしっかり読み込み、求人票に寄せる形で職務経歴書を書くこともポイントです。

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