「10時間努力したのに…」報われない人に必要な“たった1つ”の思考
情報があふれるからこそ「do less」思考を!
たしかに息つく暇もない様子です。いまの時代は情報も多く、オンラインやオフラインと人との接点も増えて人間関係も複雑化しています。これまでは経済が右肩上がりで、周囲の「もっと」に応えれば、成果や幸せを手に入れられました。
しかし今は、情報や選択肢があふれる中で経済は右肩下がり。これまでの価値観は通じず正解も1つではない「反比例」の時代といえます。だからこそ、逆に「量」を追い求めず、「質」に目を向ける時代になったと感じています。
いまこそ、立ち止まって自分を変えるタイミングなのです。「もっと時間があれば」「もっと情報があれば」と考えず、「do more」から「do less」へ転換が迫られています。
がむしゃらだった私を変えた言葉
私自身も10年ほど前はAさんと同じように、「もっともっと」とコンサル業で成果を出そうと必死でした。知的武装をしようと新聞や書籍を読み漁り、同時期に起業した友人に先を越されたと感じては、「もっと努力をしないとダメだ」と感じていました。
そんな時、オスカー・ワイルドの言葉に触れて価値観が逆転したのです。彼曰く、「人生は複雑じゃない。私たちのほうが複雑だ」と。そうか、自分が複雑だから「もっともっと」と必要以上の行動や感情にとらわれているのか、と気づかされたのです。
それ以来、がむしゃらに行うのではなく、いったん立ち止まって冷静に「本当に必要なことを見極めよう」「大事だと思うことに集中しよう」と決意してみると、まさに人生が好転したのです。