新築マンションの価格はどう決まる? 安くするカギは「快適代」
新築マンションのモデルルームに行くと、販売員からいろいろ案内されて最後にもらう価格表(各部屋の価格の一覧表)。
星の数ほどある不動産物件ですが、同じものは世界に2つとありません。同じマンションの部屋といっても、階数や方角によって値段が変わってきます。
新築マンションの値段が決まる3つの要素
新築マンションのお値段は3つに分解できます。
1)土地代:その土地に住むことによる利便性、高台などの立地の良さ
2)建物代:建物そのものと住宅内装設備のお値段
3)快適代:南向きかそれ以外の方角か、階数による眺望の差など
このうち、(1)と(2)はマンションを建てる時点で決まっていて、各住戸の広さによって均等に分割されています。
では、マンションの価格表の値段の差って何? それは、(3)の快適代にいくら払うのかにかかってきます。
「快適代」はどう決まる?
先日、株式会社マーキュリーさんがこの快適代のお値段について興味深いプレスリリースを出されました。
日本の住戸は南向きを基本として建てられます。これはマンションでも例外ではなく、南向きにベランダがある住戸が一番快適であるとして、高く売り出されます。
南向きを基準とした場合、東向き、西向き、北向きの順でだんだん安くなり、北向きは南向きに比べて-5.3~-13%、安くなるとのことでした。
つまり、南向きが5000万円で売られているマンションがあるとして、同じマンション内でも北向き住戸は人気の差から4350万~4735万円で売られているということになります。
逆に北向きを基準にして言えば、差額の265万~650万円が「快適代」のお値段となるのです。本稿では間を取って450万円として計算しましょう。
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