「2021年はカレーの存在感がある1年だった」牛丼チェーンからスパイスカレーまで
チェーン系カレー:牛丼チェーンが大豊作
チェーン系でカレーの動きが目立ったのは牛丼チェーンでした。松屋は創業ビーフカレーだけでなく期間限定カレーを定期的に販売してましたが、2021年はいつになく大豊作。
おなじみのごろごろチキンカレーを筆頭にマッサマンカレー、オマールソースのクリームカレー、ごろごろチキントマトカレー、バターチキン、海鮮ごろごろシーフード、シーフードクリームキーマ、ごろっとスープカレーなどのバラエティ豊かなメニューを提供し、カレーファンを大いに楽しませてくれました。
冬シーズンに攻めに転じてきたのが、吉野家、すき家、なか卯の3チェーン。カレーリニューアルは夏or夏前に行うことが多かったのですが、異例の冬のフルモデルチェンジを決行!
特にすき家の「ほろほろチキンカレー」は骨付きチキンレッグが乗る豪快なビジュアルで注目を集め、すき家のカレーを好転させるヒットカレーになりつつあります。
チェーン系カレーは長らくCoCo壱番屋の一強状態が続いていますが、牛丼チェーン勢はココイチの牙城を崩すことはできるのか? 2022年はさらに注視していきたいです。
コンビニカレー:銀座デリー監修シリーズが続々と
コンビニはスパイスカレー人気の流れを受けて、従来のジャパニーズカレーとは一線を画した意欲作が続々と登場。アタリが多かったのはセブンイレブンでしたね。
好評の銀座デリー監修シリーズはカレー弁当だけてなく、おにぎりやドリアとしても商品化されることに。コンビニ弁当とは思えない攻めた辛さのカレーやユニークなおにぎりもあったりと、1年を通じてセブンイレブン×デリーのケミストリーを楽しませてもらいました。
特大ヒットこそなかったものの、ファミリーマートもカレー愛を爆発させることに。夏には「夏のカレー祭り」と銘打ち、23種のカレーアイテムを投入する一大フェアを開催。
こちらも従来のジャパニーズカレーを脱却した攻めの商品を多数投入していて、開発サイドのカレー愛を大いに感じさせていただきました。コンビニカレーは今後さらに進化していきそうです。